オートマチックトランスミッション

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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オートマチックトランスミッションとは、自動車のエンジンを動力源とする変速機(トランスミッション)の一種で、車の速度やエンジンの回転速度に応じてギアの切替機能を備えたトランスミッション。古くは「自動変速機」とも呼ばれる。足踏みペダルは、アクセル、ブレーキで構成されている。略して「AT」「AT車」。運転免許制度では、法律で「AT限定免許」と決まっている。派生車には、無段変速機のCVTがある。チェンジレバーは、「P(パーキング)」「R(リバース)」「N(ニュートラル)」「D(ドライブ)」の4つが共通である。アクセルとブレーキの2つのペダルの操作だけで、ミッションが自動的に進んだり止まったり、ゴーストップするので、運転操作、運転の理解が簡単である。

チェンジレバーの名称は、「P,R,N,D,2,L」の「P,R,N,D」以外の部分は、主にエンジンブレーキで、車種によっては、Lを1と表したり、DとLの間に3などの表示が入るものもある。チェンジレバーには、オーバードライブオフスイッチが付いている。エンジンブレーキの機能では、オーバードライブオフは、「O/D OFF」の他に、「スポーツモード」で表すものもある。オーバードライブスイッチが無い代わりに、スポーツモードが使われる。エンジンブレーキの機能は、チェンジレバーの「2,L」の他、オーバードライブスイッチ、スポーツモードといったバリエーションが存在する。オーバードライブオフモードは、エンジン始動時にはオーバードライブオフは掛からない状態に戻る。

チェンジレバーがP以外の位置で、ブレーキを離すと、アクセル踏まずとも進行する現象が起きる。それを「クリープ現象」という。AT車が発進するときは、最初にブレーキを離す。AT車は、エンジン始動直後やエアコン作動時では、エンジンの回転数が高く、この段階で、チェンジレバーをP以外の位置に入れると、急発進することがあるので、ブレーキペダルの離し方には要注意。
また、走行中にドライブ(D)からセカンドにシフトダウンするとブレーキランプが点灯しないのにエンジンブレーキがかかる(マニュアルトランスミッションにおけるシフトダウン同様)ので、後続車が追突したりする。煽り運転対策として用いる人もいた。

各チェンジレバーでの速度範囲・最高速度については、「2」のときは、速度範囲は0~70km/h以下、「L」のときは速度範囲は0~35km/h以下。

電気自動車や燃料電池車には、トランスミッションを持たないため、車のスペックの検索条件で書く場合は、「ミッション及び足踏みペダル、シフト:AT/CVT?」と書く。

本・書籍におけるAT(オートマチック)車限定普通自動車免許試験問題数は、MT(マニュアル)車の運転操作の問題が出ない限り、一般に、試験数は、全5回あり、試験1回ごとに全95問、本文1問1点の正誤式が90問、危険予測問題5問で、合計で全475問掲載されている。つまり、9ビットの512問に比較的近い数値ということになる。全部で約500問とも読める。

関連項目[編集]