よみもの:2025年春のJRダイヤ改正予想
よみものページ | |
この「よみもの」は、M72970が作成したものです。 他ユーザーの編集も歓迎いたします。 |
ここでは、2025年春のダイヤ改正について予想する。初版投稿日時は2024-03-16T20:55:17 (JST)のため、時期尚早かもしれないが一応作っておくことにしよう。
JR東日本の話題[編集]
全廃?E217系怒涛の置き換え[編集]
2020年度より、E235系1000番台への淘汰が進むE217系。特に2023年後半以降はE217系は1〜2週間の超高速ペースで廃車が進行し、E235系も概ね毎週J-TRECを出場するなどJRも本腰をあげて車両交代に取り組んでいることが容易に想像できる状態だ。24年9月には、検査期限に比較的余裕があるY-40編成も廃車となった。
24年3月改正では、26仕業(完全固定14仕業+E235系との共通が12仕業)あったE217系の運用が13.5仕業(全てE235系との共通)にバッサリ削減された。J-TREC新津のキャパシティ的に、25年3月までにこれらの仕業を全て代替できるE235系を調達することは容易であり、来年改正でE217系を全編成離脱させるのも十分可能と言える[注 1]。
但し、255系や205系の解体作業も存在し、廃車が追いつかないことも考えられるため、E235系の運用を代走する形で改正後しばらくは存続するかもしれない[注 2]。
また、E217系の撤退によって現在抑えられている(真偽は不明)E235系の加速性能の制限が解除され、所要時間短縮と共に減便が行われるという噂もある。
止まらない鈍足化...次の廃止対象は;[編集]
24年のダイヤ改正で、京葉線のラッシュ時の快速・通勤快速が全廃されることなり、大きな話題を呼んだのは記憶に新しいと思われる。JR東日本はそれ以前からも首都圏各線で速達種別の廃止を進めており、来年も何れかの路線にメスが入ることはほぼ確実と見られる。
そして、その対象として最も有力なのが常磐線の「特別快速」だ。現状、常磐線の特別快速は2往復=4本が運転されている。通過駅は三河島・南千住・我孫子・天王台の4駅で、E531系が本領を発揮する取手 - 土浦間は各駅に停車する形をとっている。
通過駅では特別快速のせいで中距離電車の間隔が最大30分程度空いてしまっているほか、遠近分離に貢献しているとも言い難いため、沿線住民からの大きな反発は予想されず、現時点では廃止した方が合理的と言えよう。
しかし、恐らくこれを許さないのがJR東日本の「プライド」である。常磐線の特別快速はつくばエクスプレス(TX)に対抗するために誕生したという経緯がある以上、特快を無くすことは、すなわちTXに白旗をあげることも意味する。JRはプライドと合理性どちらをとるのかが注目される。
中央快速線、グリーン車サービス開始も「はちおうじ」・「おうめ」は安泰か[編集]
既報の通り、中央快速線・青梅線では2025年春からグリーン車サービスの開始が予定されている。これにより通勤特急「はちおうじ」「おうめ」が廃止されるのではという不安の声も一部では上がっているが、その可能性はないと考えていいだろう。なぜなら普通列車グリーン車と通勤特急の共存は東海道線・高崎線・常磐線で前例があるうえ、殊に混雑が激しい中央線において全車指定席のニーズは圧倒的に高いからである。
強いて言うならば、185系を置き換えるために運用を減らすべく本数の少ない「おうめ」「はちおうじ」を廃止することはあり得なくもないが、E657系・E257系2000番台の余剰車捻出で半ば達成されているのでやはり期待は薄い。
(追記)まさかの廃止宣告となった。より料金が高いグリーン車への誘導のほか、東京駅での快速列車の折り返し余裕時間確保などの目的があると思われる。
E233系、少なくとも5編成が運用離脱か[編集]
当改正はE233系にとっても重要な転換点となりそうだ。2025年春より常磐緩行線・南武線のワンマン運転、中央線快速グリーン車の営業運転開始が予定されており、これに向けた既存の車両への改造も完了している。ところが、2000番台のマト2・マト11編成・8500番台のナハN36編成・0番台のトタT71・トタH49編成の計5本が改造対象から外されており、ダイヤ改正後運用を離脱し、他線区へ転出するのが確実である。
10両固定編成のマト2・マト11・トタT71の転属先候補として最も有力なのが京葉線である。京葉線ではE233系5000番台に混じって老齢の209系500番台が未だに1本(ケヨ34編成)活躍しているほか、後述するE233系5000番台分割編成4ペアが運用されている。これらの置き換えに充てるのが現時点での最適解と思われる。一方で、青梅線立川 - 青梅間専属とし、青編成4+6両3ペアを捻出することも京葉線ほどではないが考えられる(理由に関しては後述)。
他方、6両のナハN36編成・4+6両分割のトタH49編成に関しては房総地区に転属する可能性が高い。2024年11月、伊豆急に209系幕張車を追加譲渡する予定があるとJR東日本関係者が発言したとのスクープがあり、これらの209系をE233系余剰車で押し出すとの情報も明らかにされたからである。山梨地区で活躍する211系6連を置き換えるとの噂もあったが、こちらはE131系が入線試験を行ったため、同形式で行う方向性になっていると思われる。
(追記1)H49編成は2024年9月初頭に運用を離脱しており、11月時点で武蔵小金井派出に疎開中である。
(追記2)11月5日、マト2編成が長野総合車両センターに臨時回送されたが、車体保全のみの施工で出場した。マト11編成も同様であるならば、両編成の転属は確定である。
京葉線、成一運用廃止で分割編成転用か?[編集]
京葉線では4+6両からなる分割編成がケヨ551/F51・552/F52・553/F53・554/F54編成の計4本存在する。そして、上記で触れた通り余剰となったE233系10両貫通編成が京葉線に転属して来た場合、これらの編成は別の車両区(おそらく伊豆急譲渡用209系確保のため幕張)へ押し出されることとなるだろう。
となると、必然的に分割・併合の流れを組む現在のいわゆる成一運用の廃止(あるいは総武快速線に振替)は免れない。もっとも、所属区を京葉車両センターに留めた上で外房線・内房線での日中アルバイト列車を拡充するのであればこの限りではない。
(追記)少なくとも12/13時点で廃止の報道はない。
JR東海在来線の話題[編集]
315系増備進行、しかし211系は全廃できない?[編集]
315系は本年も増備を進める予定であり、かつ2024年度内に211系がすべての運用を終えるという報道もなされている。しかし、本年度の導入予定編成数は16編成64両ということもあり、211系の両数(96両)を大幅に下回ることになる。一方で、24年春改正で一部運用の減車・増車を進めたことで211系5本15両が三岐鉄道に譲渡されたため、これによりある程度のやりくりができなくはない可能性がある。
また、下記に示す313系Y30編成の静岡転属で211系の運用を置き換えることも可能となったため、211系の全廃が不可能とは言い切れなくなった。いずれにしても211系の記録はお早めに。
313系Y30編成の静岡転属、ファンからは驚きの声が上がる[編集]
上記でも軽く触れたが改めて扱う。ダイヤ改正で313系Y30編成の一部が余剰となり静岡地区へ転出、K編成となったが、編成番号の様子より改正後に大垣に残ったY30編成も次の改正前後までに315系で複雑な玉突きをされるか、運用調整で減車されるかによりすべて静岡転出、K編成となる可能性が高い。313系初期車転換クロス6連新快速は近いうちに見られなくなる可能性が高いため記録はお早めに。
一方で、Y0やJ0、Z0が静岡に転属、T0やN0が大垣転属する可能性を示唆する声がやや強まったが、これについてはJR東海313系電車#0・1000・1100・2500・2600・5300番台の行方で扱う。なお、いずれもクハの番台が他編成と被っているため初版投稿者としては転属を極力避けてもらいたいものだが…。
静岡地区の最高速度引き上げ[編集]
またまた静岡関連だが、211系を全廃した際、313系も最高速度130km/hに設計上対応しているため、中央西線のごとく最高速度を130km/hに引き上げることが可能になる。しかし、373系の存在により130km/hへの対応は難しいという声もあるため120km/hが限度の可能性もある。なお、対象線区は御殿場線と東海道本線のみで、身延線は85km/hを維持するものと言えよう。いずれにせよ上記211系の淘汰は最高速度の引き上げを狙ったものであると言えなくもない。
311系も実はそろそろ危うい状況[編集]
2024年3月改正で、311系の編成数は5編成にまで減り、こちらも状況が深刻となった。特に1編成は2025年2月をもって検査期限が切れ走行不能となるため、予備車が不足気味な大垣では代替車両の模索が急務である。また、315系が直接大垣に配置された場合には更に置き換えが進むことが確実のため、来年度の改正までには全廃されるか、そうでなくとも期限切れの1編成は必ず消されるものと考えて良い。
また、311系を全廃した場合、東海道本線名古屋地区でもついに最高速度130km/hに引き上げることが可能になるが、名古屋以西において最高120km/hしか出せないHC85系によるひだの運用が足を引っ張ることがやや引っかかる。
東海道本線の8両運用全滅の危機[編集]
東海道本線名古屋地区における8両運用が24年の改正で一部6両に減車され、上記Y30編成の一部転属が生じた。今後Y30編成が全編成静岡に転属する場合、飯田線への送り込み運用を含めると運用調整で8両運用が全滅する可能性が否定できない。しかし、8両運用をなくしてしまうと、全列車の都市型ワンマン化が可能になったり、ラッシュ時に混雑が甚だしくなったりと、宇都宮線を上回る地獄を見るという羽目になるため、Y30編成を転属させる場合は大垣に315系を入れて313系4連を玉突きで増結に回し増車するという手も不可能ではないと言えよう。
JR貨物の話題[編集]
EF65、定期運用全廃の危機[編集]
EF65形は年々置き換えのペースが加速しており、2024年3月改正では北関東や千葉方面での運用が文字通り完全に消滅し、多くの鉄道ファンに衝撃を与えた。現在残っている運用は実質A21・A22・A24・A25・A27の5仕業のみで、文字通り風前の灯である。
JR貨物は2024年度EF210形を8両製造予定で、もしこれらが全て新鶴見配置なら[注 3][注 4]EF65形は2025年改正で全廃されるかもしれない。