よみもの:近鉄線の駅のホーム延伸の可否
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近畿日本鉄道の路線のうち、名古屋線や田原本線などでは3両編成、大阪線の名張ローカルや信貴線では2両編成が運転される。いずれもホーム有効長がその両数分しかなく、かつワンマン運転以外でのドアカットは全く行わないためであるが、ここでホーム延伸ができるかどうかを検証してみた。
検証方法[編集]
ホーム有効長がその両数(2両、3両、あるいは5両)しかない駅についてGoogleマップでのホームの端と思われる箇所から1両分20m、あるいは2両分50m延伸できるスペースがあるかどうかを、縮尺で測って決める。
延伸できない条件はホームの両端が以下のいずれかになっているものとする。
- その延伸両数分以内に構内踏切や出入口があった
- その延伸両数分以内を建物が完全に阻んでいた
- その延伸両数分以内に道路や川があった
これらはすべて投稿者の独断と偏見なので当然参考程度にしかならないだろう。
各線区での結果[編集]
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ここでは、あえて延伸する必要のない区間は扱わない。また、近鉄名古屋駅のホーム有効長は3番線の6両を基準に扱う。
名古屋線 近鉄名古屋 - 富吉間[編集]
現状で普通列車は3両以下、準急・急行は6両以下となっている。普通列車の4両化ができるかどうかを検証することにする。
有効長3両の駅は米野駅、黄金駅、戸田駅のみ。現状の場合、3駅とも延伸できるスペースがギリギリ存在するため、4両化は可能と考察した。
のちに現地調査にも行ったが、4両化については不可能でなさそうな雰囲気であった。
同 富吉 - 近鉄四日市間[編集]
現状、区間内の各駅に停まる準急以下の列車は5両以下である。準急の6両化が可能かどうかを検証しよう。
急行通過駅のうち、富吉駅と近鉄長島駅を除くすべての駅が有効長5両となっている。各駅を6両に延伸できるスペースがギリギリ存在するため、6両化は可能と考察した。
同 近鉄四日市 - 塩浜間[編集]
現状、普通列車は3両以下である。普通列車の4両化ができるかどうか検証してみた。
ホーム有効長3両の新正駅、海山道駅はともに4両に延伸できるスペースが一応あるため4両化は可能と考察した。
のちに現地調査にも行ったが、4両化については不可能でなさそうな雰囲気であった。
同 塩浜 - 白塚間[編集]
現状、普通列車は3両以下である。普通列車の4両化ができるかどうか検証してみた。
同区間のうち、ホーム有効長が8両の白子駅、6両の伊勢若松駅と鼓ヶ浦駅、4両の白塚駅以外はすべて3両しか有効長がない。このうち磯山駅のみは南端を構内踏切、北端を道路が囲んでいるため、これ以上の延伸はできない。よって4両化は無理と考察した。とはいえ構内踏切を地下通路化すれば無理してでもできなくはない話だが…
もっとも、鈴鹿線と湯の山線のワンマンについては3両で据え置きにしたほうが良いと思われるのでこの区間は3両のままで良い気がしなくもない。
余談だが、桃園駅は現在6両編成の停車が可能ではあるものの、ホームを延伸した形跡が残っている。
また、初版投稿者がなぜこれほどにも名古屋線の4両化、6両化を強く求めるかというと、急行が4+2の6両で、かつ4両を普通と急行で共通化してしまえば運用の合理化に繋がると考えたためである。
湯の山線[編集]
現状、団体運用を含めた列車はすべて3両編成以下である。これを4両化できるかどうかを検証した。
同線の駅のホーム有効長はすべて3両だが、湯の山温泉駅は1番線のみ4両分ある他、それ以外も1両分延伸可能なスペースがなんとか存在するため、4両化は可能と考察した。
もっとも、下手にホーム延伸をするとワンマン設備の改修が大変と思われるので3両で据え置きのほうが無難ではないのかと後で考えた。
鈴鹿線[編集]
現状、すべての列車が3両編成以下である。これを4両化できるかどうかを検証した。
同線の駅のホーム有効長はすべて3両だが、すべての駅において1両分延伸可能なスペースがなんとか存在するため、4両化は可能と考察した。
もっとも、下手にホーム延伸をするとワンマン設備の改修が大変と思われるので3両で据え置きのほうが無難ではないのかと後で考えた。
志摩線[編集]
現状、普通列車はすべて2両編成である。これを4両化できるかどうかを検証しよう。
同線の特急通過駅のホーム有効長はすべて2両だが、うち松尾駅の賢島方ホームは片側を出入り口、もう片側を踏切が囲んでおり延伸は無理。志摩横山駅についても延伸した場合伊勢中川方面が構内踏切と道路、賢島方面も出入り口と構内踏切に囲まれるため延伸は無理である。このため、4両化はおろか3両化も無理と考察した。
大阪線 伊勢中川 - 榊原温泉口間[編集]
現状、普通列車はすべて2両編成である。これを4両化できるかどうかを検証しよう。
同区間の急行通過駅ののホーム有効長はすべて2両だが、うち伊勢石橋駅のみ大阪方を構内踏切に、伊勢中川方を川と道路に囲まれているためこれ以上の延伸はできない。このため、4両化はおろか3両化も無理と考察した。これくらいなら明星車によるワンマン化をしたほうが良さそうな気もするが…
信貴線[編集]
現状、すべての列車が2両編成となる。これを4両化できるかどうかを検証しよう。
同区間は全駅のホーム有効長が2両だが、うち服部川駅については4両まで延伸すると建物にかかってしまうため3両分までの延伸しかできない。このため、4両化は無理だが3両化は辛うじて可能と考察した。いずれにせよワンマン化(都市型)したほうが良い気がしなくもない。
田原本線[編集]
現状、すべての列車が3両編成以下となる。これを4両化できるかどうかを検証しよう。
同線は全駅のホーム有効長が3両だが、うち大和田駅、池部駅、箸尾駅、黒田駅は上記の条件に当てはまってしまったため、ホーム延伸は無理である。よって、4両化は無理と考察した。
長野線 富田林 - 河内長野間[編集]
現状、すべての列車が5両編成以下となる。これを6両化できるかどうかを検証しよう。
同区間は全駅のホーム有効長が5両だが、うち富田林西口駅については両側を道路に囲まれているためこれ以上の延伸は無理である。このため、6両化は無理と考察した。
道明寺線[編集]
現状、すべての列車が2両編成となる。これを4両化できるのか検証したい。
同線は全駅のホーム有効長が2両だが、道明寺駅については切り欠きホームを4両まで延長ができるかどうか微妙なので、3両化は辛うじて可能だが4両化できるかは怪しいと考察した。
最後に[編集]
列車の両数は需要に応じて変化させるしかないが、奇数両編成というのは少々扱いにくい。特に近鉄のようなMT比が全体的に高い会社の場合は尚更である。それでも今後、近鉄を愛し続けられるような鉄道ファンでいることを誓い、私の締めとさせていただこう。