しまくとぅば
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しまくとぅばとは、沖縄県の島々で受け継がれてきた言葉で、いわゆる「島言葉」つまり琉球語のことである。19世紀後半の明治時代に、当時の明治政府が琉球処分を断行して強制的に沖縄県を設置した後に、明治政府による同化政策で標準語教育が進められて、日常生活で使用する機会が減少してゆき、それ以外にも学校で使うと罰として「方言札」が掛けられることがあったとされる。太平洋戦争になると、味方であるはずの日本軍が話す人間をスパイと見なしてしまったといわれる。
戦後に米国の施政権下から本土日本への祖国復帰運動が高まる中で、標準語の使用が励行され、話す機会も減少してゆき衰退してゆく。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2009年、沖縄県内の国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語を消滅の危機にあると認定し、沖縄県は語呂合わせで9月18日を「しまくとぅばの日」として普及に取り組んでいる。
ありがとう[編集]
標準語の「ありがとう」は以下の場合は次のように言われる。
- 「ふがらっさ」(与那国語)
- 「にーふぁいゆー」(八重山語)
- 「たんでぃがーたんでぃ」(宮古語)
- 「にふぇーでーびる」(沖縄語)
- 「にへーでーびる」(国頭語)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- うちなあぐち
- 琉球語音声データベース
- 伊波普猷文庫目録(「沖縄学の父」伊波普猷の言語資料など)
- 仲宗根政善言語資料(琉球方言学の父と言われる仲宗根政善の言語資料など)
- 沖縄学研究所
- about Irabu Ryukyuan(伊良部方言の記述・記録保存など)
- 方言ってなんだろう? - 琉球語を含む、日本国内の危機言語に関するサイト。財団法人奄美文化財団。
- 豊見城市のしまくとぅば「豊見城市しまくとぅば読本」電子書籍版を公開している。