500円硬貨
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500円硬貨(ごひゃくえんこうか)とは、昭和57年(1982年)4月に誕生した日本の硬貨である。500円玉とも言う。
概要[編集]
それまでは500円紙幣が流通していた。しかし高度経済成長などにより物価が上昇しており、それまで100円で足りていた物がより大きい金額の硬貨が必要になりつつあった。昭和57年(1982年)4月、世界的にも高額な硬貨である500円硬貨が誕生する。この500円硬貨には表に「日本国」「五百円」の字が描かれ、裏に500の文字と製造年が描かれている。側面には「NIPPON 500」と描かれている。直径は26.5ミリ、重さは7.2グラム、存在は白銅で銅は75パーセント、ニッケルは25パーセントである。
ところがこの500円硬貨は当時の韓国の500ウォン硬貨(当時約50円相当。直径26.5ミリ、重さ7.7グラム)に大きさが似ていたことから、高額硬貨であるがゆえに表面を削るなど重さを調節して偽造硬貨が出回り、それが自動販売機などで使用される犯罪が多発するなどした。このため、自動販売機への対応が進められる一方で、平成12年(2000年)に偽造に対応した新500円硬貨が発行される。この新500円硬貨には表に凸部があり、裏には500の文字の00の部分に角度によって文字が見える「潜像加工」が施され、側面には斜めのギザギザが施されている。素材はニッケル黄銅である。このように高度な偽造防止技術が採用されて新たな材質、デザインに変わった新500円硬貨により、偽造もほぼ終息している。