高田健
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高田 健(たかだ けん、1944年12月[1] - )は、市民運動家。「許すな!憲法改悪・市民連絡会」共同代表。
経歴[編集]
- 福島県郡山市生まれ[1]。父は鉱山労働者。貧困から社会問題に関心を持ち、高校1年生のとき60年安保闘争に参加した[2]。
- 1965年、早稲田大学文学部中退[1]。出版社に入社した後、労働運動などに携わる[2]。
- 1986年、国際経済研究所を設立、代表[3]。
- 1992年8月、「自治・連帯・共生の社会主義をめざす政治連合」の結成に参加、小寺山康雄、白川真澄とともに共同代表[4]。
- 1993年、「STOP!改悪・市民ネットワーク」結成に参加。
- 1997年、「憲法調査会設置のための国会法改定に反対する署名運動」を提唱。
- 1999年、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」結成に参加、事務局次長[3]。
- 2000年、憲法学者の奥平康弘、山内敏弘、弁護士の内田雅敏らと「憲法調査会市民監視センター」(現・けんぽう市民フォーラム)を設立[5]。国会に設置された憲法調査会の審議を毎回傍聴し、同調査会の改憲志向の実態を明らかにする[3]。
- 2001年、超党派の「5・3憲法集会」を事務局の一員として準備[6]。
- 2002年、平和運動ネットワーク「WORLD PEACE NOW」を結成[3]。実行委員[7]、事務局員を務める[8]。
- 2004年、「九条の会」発足に際し事務局員[3]。
- 2007年4月、衆議院憲法調査特別委員会中央公聴会で社民党推薦の公述人を務める[9]。
- 2008年5月、「9条世界会議」を実行委員会事務局員として準備[6]。
- 2011年6月、「さようなら原発 1000万人アクション」実行委員会に参加[10]。
- 2014年2月、「戦争をさせない1000人委員会」結成に際し事務局次長。
- 2014年3月、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」結成に参加。
- 2014年12月、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」結成に参加[1]。
- 2015年12月、20年以上にわたる護憲運動が評価され、韓国の第3回李泳禧賞を受賞[11]。「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(略称:市民連合)結成よびかけに参加、運営委員。
- 2016年9月、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共同代表[1]。
- 2017年8月、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」運営委員[12]。
- 2017年12月、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」事務局長[13]。
- 2022年3月、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」共同代表[14]。
人物[編集]
60年安保闘争以来、平和運動を続けている[15]。「戦争反対・有事をつくるな! 市民緊急行動」[16]や「WORLD PEACE NOW」(WPN)のメンバーとしてイラク戦争反対運動に取り組み、2004年に辺見庸がWPNのイラク自衛隊派兵反対運動のあり方を批判し、高田が反論して話題となった(辺見「抵抗はなぜ壮大なる反動につりあわないのか」『世界』3月号、高田「反戦の闘いに内在するか、外部から嘲笑するか」『技術と人間』3月号)[3]。
2015年12月の市民連合結成時の記者会見には、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の高田、安全保障関連法に反対する学者の会の佐藤学、SEALDsの諏訪原健、安保関連法に反対するママの会の西郷南海子、立憲デモクラシーの会の中野晃一、山口二郎が参加した[17]。
市民運動家の菱山南帆子は中学生の時から高田とともに活動している。高田は菱山を「私の一番若い同志」と呼んでいる[2]。
著書[編集]
- 『改憲・護憲何が問題か――徹底検証・憲法調査会』(技術と人間、2002年)
- 『護憲は改憲に勝つ――憲法改悪国民投票にいかに立ち向かうか』(技術と人間、2004年)
- 『9条が、この国を守ってきた。』(梨の木舎[自由をつくる]、2006年)
- 『自衛隊ではなく、9条を世界へ』(梨の木舎[自由をつくる]、2008年)
- 『中高生からの平和憲法Q&A』(舘正彦共著、晶文社、2011年)
- 『2015年安保、総がかり行動――大勢の市民、学生もママたちも学者も街に出た。』(梨の木舎[教科書に書かれなかった戦争]、2017年)
- 『安倍改憲をあばく』(社会民主党憲法改悪阻止闘争本部編、永山茂樹、清水雅彦、水島朝穂、五百蔵洋一共著、東方出版、2019年)
- 『対決!安倍改憲――東北アジアの平和・共生と新型コロナ緊急事態宣言』(梨の木舎[教科書に書かれなかった戦争]、2020年)
- 『市民と野党の共闘で政権交代を』(五十嵐仁、小林節、竹信三恵子、前川喜平、孫崎享、西郷南海子共著、あけび書房、2021年)
出典[編集]
- ↑ a b c d e 2015年安保、総がかり行動 紀伊國屋書店
- ↑ a b c 「72歳と28歳、平和運動担う 安保反対・半生…今春出版 /東京都」『朝日新聞』2017年6月11日付朝刊33面(東京四域・1地方)
- ↑ a b c d e f 「平和人物大事典」刊行会編著『平和人物大事典』日本図書センター、2006年、326頁
- ↑ 「自治・連帯・共生の社会主義をめざす政治連合が結成さる」『労働者の力』第36号、1992年9月10日
- ↑ 「憲法調査会を監視 憲法学者や弁護士、市民運動家ら」『朝日新聞』2000年4月25日付朝刊37面(3社会)
- ↑ a b 自衛隊ではなく、9条を世界へ 紀伊國屋書店
- ↑ 「有事立法阻止へ論議 改憲反対の市民、広島市で全国交流会 /広島」『朝日新聞』2002年2月24日付朝刊30面(広島1)
- ↑ 「憲法九条に焦点、市民らが「集い」 町田で6日 /東京」『朝日新聞』2005年3月3日付朝刊29面(多摩1)
- ↑ 「(ここが焦点 国民投票法案)議論の時間は大集会「無理」 【名古屋】」『朝日新聞』2007年4月22日付朝刊32面(2社会)
- ↑ 高田健の憲法問題国会ウォッチング NPJ
- ↑ 「高田健さんらが韓国「第3回李泳禧賞」を受賞」週刊金曜日オンライン、2015年12月25日
- ↑ 教科書に書かれなかった戦争 対決!安倍改憲―東北アジアの平和・共生と新型コロナ緊急事態宣言 紀伊國屋書店
- ↑ 役員体制について 許すな!憲法改悪・市民連絡会
- ↑ 役員体制について 許すな!憲法改悪・市民連絡会
- ↑ 「(ウォッチ安保国会)声出す、世代超え 法案反対、最大デモ」『朝日新聞』2015年8月31日付朝刊33面(1社会)
- ↑ 「「陸自イラク撤退を」 議員会館で集会 東京・永田町」『朝日新聞』2004年11月16日付朝33面(3社会)
- ↑ 「安保法制廃止へ「市民連合」/参院選 32の1人区野党共闘を/2000万署名を「共通の基礎」に」『しんぶん赤旗』2015年12月21日付