養林寺 (前橋市)
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養林寺(ようりんじ)とは、群馬県前橋市堀越町1256に存在する寺院である。宗派は浄土宗。山号は無量山養修院。境内の牧野一族の墓域は前橋市指定史跡。
概要[編集]
この寺院は大胡城跡の北西200メートルほどの地点にある。
鎌倉時代に大胡城主の大胡実秀が創建した念仏道場が起源である。天正18年(1590年)の小田原征伐により、徳川家康は関東の太守となった際、家臣の牧野康成を大胡城主に任命し、康成は当地に養林寺として再建して牧野氏の菩提寺に定めた。寺号は康成の戒名である月照院殿前典厩応誉栄感称徳大居士にちなむ。そして慶長3年(1598年)に康成の夫人、慶長14年(1609年)に康成、慶長19年(1614年)に牧野忠成夫人が死去した際、いずれもこの寺に葬られたという。
本堂や庫裏などの諸堂宇は再建されたものであるが、桃山様式の切妻造、鉄板葺、一間一戸、四脚門である山門は寺が再建されてほどなくの、江戸時代初期当時のままを伝える唯一の現存物であると言われている。