特別教室
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特別教室(とくべつきょうしつ)とは、学校における教室の分類。対になるのは普通教室(ふつうきょうしつ)で、こちらは各学級ごとに割り当てられる教室である。(ホームルーム)
概要[編集]
普通教室と異なり、教科別・用途別などに特化した設計となっているのが大きな特徴。多くは特別教室のそばに教材などを保管する準備室を併設している。
特別教室には法的な定義があり、義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する法律施行令において小学校では
- 理科室
- 生活室
- 音楽室
- 図工室
- 家庭科室
- 視聴覚室
- コンピューター室
- 図書室
- 特別活動室
- 教育相談室
が挙げられ、中学校では小学校と共通の理科・生活・音楽・家庭科・視聴覚・コンピューター・図書・特別活動・教育相談の各教室に加えて
- 美術室
- 技術室
- 外国語室
- 進路資料・指導室
が挙げられている。
以上の他にも法的な定義に含まれていない特別教室もある。それらは児童・生徒数減少などで使用されなくなった普通教室を改装して作られる場合が多い。
特別教室は用のない児童・生徒が勝手に入り込んで備品を壊したり、怪我したりしないように施錠されている事がある。特に施錠されるのはコンピュータ室や技術室、視聴覚室である。
各教室[編集]
- 理科室
- 理科の授業で使用する教室。実験用の設備・用具・薬品等が用意され、机には水道が備え付けられている。この教室の椅子は背もたれがない。座学のみで実験・観察を行わない日でも児童・生徒を理科室に移動させて授業を行うことが多い。
- 理科準備室は薬品の保管庫でもあり、子供の立ち入りは教員が許可した場合に限られる。
- 生活室
- 生活科の授業で使用する教室。日によってはホームルームで行うこともある。
- 音楽室
- 音楽の授業で使用する教室。校舎の隅、最上階にあることが多く壁が吸音・防音構造となっている。著名な音楽家の肖像画が貼られている。
- 図工室/美術室
- 図工室は小学校に、美術室は中学校以上に設置。それぞれ図工・美術の授業で使用する。
- 家庭科室
- 家庭科の授業で使用する教室。ミシンなどが備え付けられた被服室と調理実習を行う調理実習室の2つを備える場合と、両方を兼ね備えた1つの教室としている場合がある。
- 外国語室
- 外国語の授業で使用する教室。ホームルームを使用することもあり、設置がない場合もある。L.L教室と呼ばれたこともあった。
- 視聴覚室
- ビデオなどメディアを使用した教育を行う時に使用する教室。特定の科目専用というわけではなく、一例として年度末の英語の授業で洋画を英語音声で視聴する、高等学校の土木科で過去の土木工事に関する映像資料を視聴するなど様々な科目で使用される。最近の学校は機材が小型化してコンピュータ室にその機能を持たせられるようになったり、ホームルームにもプロジェクターが設置できたりするようになったため、設置数が減少している。
- コンピュータ室
- パソコン・プリンタが備え付けられ、コンピュータを使用する授業で用いられる。プロジェクターを備えている所もあり、視聴覚室の機能を担っている所も。
- 図書室
- 学校図書館
- 特別活動室
- 特別活動に使用する教室。
- 教育相談室/進路資料・指導室
- 教育に関する相談を受けたり、卒業後の進路選択に関する資料を備え付けたりしている教室。
- 技術室
- 中学校に設置されている。技術科の授業で使用し、木材・金属・機械加工用用具が備え付けられている。
- 書写室/書道室
- 国語教科における書写や、高等学校の芸術科目書道で使用される。
- ランチルーム
- 給食の会食を行う部屋。縦割り班給食や栄養教諭による食育などで使用される。空き教室を転用して作られることが多い。私立学校だと業者が入るカフェテリアになることも。
- 購買室
- 文具や学校備品、昼休みのパンなどを販売するスペース。概ね高等学校に設けられ、コンビニのない時代は貴重な購入場所だった。