隋唐演義 〜集いし46人の英雄と滅びゆく帝国〜

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隋唐演義 〜集いし46人の英雄と滅びゆく帝国〜』(ずいとうえんぎ つどいしよんじゅうろくにんのえいゆうとほろびゆくていこく、原題:隋唐演義)は2013年中国のテレビドラマ。総製作費30億円超。全62話。

概要[編集]

清代褚人獲によって書かれた『隋唐演義』と、同じく清代の『説唐全伝』(作者不詳)をもとに、評書(日本でいう講談)の第一人者・単田芳が再構築したドラマ。からへ変わりゆく時代を描いた歴史超大作。

西暦581年が建国された。文帝・楊堅を滅ぼし、西暦589年に残るを討伐して中国全土を統一した。

しばらくは、文帝の統治の下で平和と繁栄を享受した隋であるが、文帝の後継者をめぐり、次男の楊広が暗躍する。

隋の第2代皇帝の座をめぐり起こる暗闘の数々、そして煬帝の治世とその時代に反発する群雄たちの物語が「隋唐演義」をベースにしてオリジナル設定を含みながら描かれてゆく。最終的には隋の滅亡、唐の天下統一をもってドラマは終焉する。

スタッフ[編集]

  • 監督:鍾少雄(ビリー・チョン)
  • 脚本:程力棟(チェン・リードン)
  • 武術指導:国建勇(グオ・ジェンヨン)
  • 芸術監督:単田芳(シャン・ティエンファン)

主題歌[編集]

  • 五行謠(オープニング)[1]
作詞:李春、作曲:周志勇、歌:旭日陽剛
  • 楊花李樹(エンディング)[2]
作詞:李春、作曲:周志勇、歌:孫楠
  • 随你归塘(挿入歌)[3]
作詞:李春、作曲:周志勇、歌:王力可

登場人物・キャスト[編集]

瓦崗寨[編集]

凌煙閣二十四功臣、第二十四位。隋唐十八好漢、第十六位。の使い手。(あざな)は叔宝。山東済南府歴城県で馬快班頭(捕り手の役人の頭)を務める。父・秦愛北斉大元帥
凌煙閣二十四功臣、第十九位。程咬金の父・程有徳と秦瓊の父親は共に馬鳴関で戦死した義兄弟で、程咬金は秦瓊の幼馴染
程咬金の母親。秦瓊の幼名・太平郎は、莫氏が名付けた。
汝南壮の主。程咬金と義兄弟の契りを結ぶ。
二賢荘の主。隋唐十八好漢、第十八位。
単雄信の妹。
道士。瓦崗軍の軍師となる。
科挙に主席合格した元役人。隋唐十八好漢、第十四位。弓の名手。
  • 秦用:孟彦森
秦瓊の養子。の使い手。
秦瓊の母親。
秦瓊の養弟。
美髯公。
凌煙閣二十四功臣、第四位。
元瓦崗寨寨主。
元は隋の役人。程咬金に代わって瓦崗寨の皇帝になる。
程咬金の妻。
裴翠雲の弟。隋唐十八好漢、第三位。
裴翠雲の父。
裴翠雲の母。
王伯当の妻。

隋朝[編集]

の初代皇帝。中国を統一し、優れた政策を行うが、後継者問題を誤り、楊広を廃して楊勇を復位させようとしたため、楊広に殺害された。
文帝の皇后。楊勇と煬帝の母。気の強い女性で、文帝に他の女性が近づくことを許さなかった。文帝に先立ち病死。
文帝の長男で皇太子。平凡な人物で、楊広の数々の策略で父母の信頼を失い、廃太子となる。後に真相を知った文帝により復位されかけたが、楊広により阻まれて文帝が殺された後、楊勇も獄中で殺された。
文帝と独孤皇后の次男。字は英。隋の第2代皇帝。即位前は晋王の地位にあり、陳討伐の大功を立てた。楊勇から皇太子の地位を奪うため、様々な策略を仕掛けて廃太子に追い込んだ後、皇太子となる。後に真相を知った文帝により廃されかけたが、先手を打ち文帝を殺して即位する。兄の楊勇も殺して競争相手を消し去ると、自らに逆らう家臣を一族まとめて殺したり、運河工事など様々な賦役を課したので臣民が離反。群雄が各地で割拠し、隋軍も敗れて揚州に追い詰められ、最後は重臣の宇文化及らに迫られて首吊り自殺した。
明帝の娘。煬帝の皇后であるが、実は陳を滅ぼした煬帝を憎んでおり、隋を滅亡させるために様々な策を講じている。煬帝の死後は李密に近づいたが、次第にその色香で李密を惑わし、最後は激怒した王伯当に斬殺された。
文帝の公主。楊勇と煬帝の妹。文帝の寵愛を受けた娘で、楊勇の廃太子を狙う楊広により毒殺され、それを楊勇の仕業に見せかけられた。
隋の相国。楊広の晋王時代からの重臣。皇太子の座を狙う楊広に協力し、そのため煬帝即位後は相国となり、隋第一の実力者となる。煬帝の信任を盾に政敵を排除するなど、奸臣と評される数々の悪行を行なった。反乱により隋が追い詰められると、他の重臣と共に主君・煬帝を殺して自ら即位しようとしたが、待ち伏せしていた王世充に刺殺された。
宇文化及の息子。隋唐十八好漢、第二位。煬帝から天宝将軍に任命されて隋軍を率いる。多くの戦いで武功を立てて活躍。反乱軍相手にも奮戦した。父の煬帝弑逆、簒奪には加担を拒否し、最期は隋に殉じた。
劇中では文帝の兄だが実在の人物ではない。隋唐十八好漢、第八位。煬帝や宇文化及の所業を苦々しく思いながらも、最後まで隋を守ろうとして奮戦。最期は壮絶な戦死を遂げた。
楊林の養女。文帝が楊広に毒を盛られているのを見抜き、文帝や楊勇を救おうとしたが失敗する。宇文成都に恋慕されるが拒否し、秦瓊に嫁いで隋を倒そうとする。その過程で楊林とは義絶した。
隋の政治家。皇太子・楊勇を支持するが、煬帝に殺害された。
北平王・羅芸の弟子で、済南大元帥
隋唐十八好漢、第十四位。文帝の腹心で唐壁が謀反を起こさないか監視している。最後は羅士信に殺される。
長平王。秦瓊の母方の叔父で、長安で秦瓊を助ける。
隋の上柱国(武勲を立てた将軍)。
宇文化及の腹心で隋の鎮殿(ちんでん)将軍。伍健章の遺児・伍雲召の討伐を朝廷から命じられる。後に煬帝から運河工事の責任者に任命されるが、数々の不正が暴露されて宇文化及に殺された。
隋唐十八好漢、第九位。
煬帝の妃。楊杲の母。張麗香の妹で、姉を殺害した李淵を恨み、復讐を果たそうとした。重臣のクーデターの際、煬帝を守ろうとして重臣らを非難したため、激怒した宇文化及に殺害された。
煬帝と朱貴児の息子。母親の遺体の前で泣き叫んでいた際に宇文化及に殺害された。

唐国[編集]

文帝に信任されて唐国公、陳討伐の副司令官に任命される。楊広からは敵視されて何度か生命の危機に見舞われたが、隋に叛旗を翻すことには躊躇していた。西暦618年に皇帝に即位し都を長安に定め、唐王朝を創始する。
李淵の妻。
李淵の長男。
李淵の次男。若い頃から聡明で知られる。煬帝から秦王に封じられたが、追い詰められて反乱に参加した。
史実では李淵の四男だが劇中では三男として描かれている。
史実では李淵の三男だが劇中では四男として描かれている。隋唐十八好漢の筆頭。並ぶ者の無い武勇を誇るが、宇文成都との戦いの末に果てた。
李淵の娘婿。凌煙閣二十四功臣、第十四位。
凌煙閣二十四功臣、第八位。
  • 紅仏女:呉暁敏
李靖の妻。
劉武周に仕えたのち唐に帰順する。紫金鋼鞭の使い手。浅黒いため黒大将と呼ばれる。凌煙閣二十四功臣、第七位。隋唐十八好漢、第十七位。
  • 黒月奴:呉暁敏
孟海公の妻。唐に帰順し尉遅恭に嫁ぐ。
  • 白月嬌:李夢洋
孟海公の妻。姉の黒月奴と共に唐に帰順し尉遅恭に嫁ぐ。

北平[編集]

北平王。
  • 秦勝珠:周潔
羅芸の妻。秦瓊の叔母。宇文化及に殺された。
羅芸の息子。隋唐十八好漢、第七位。
羅成の異母兄。宇文成都に殺された。

南陽[編集]

  • 伍雲召:李東翰
南陽侯。隋唐十八好漢、第五位。隋の討伐軍相手に奮戦した。
  • 伍天錫:劉冰峰
伍雲召の従兄。隋唐十八好漢、第六位。
隋唐十八好漢、第四位。
過去に南陽侯に助けられた恩を返すために、周倉に扮して南陽侯を救う。自分の村の住民が朝廷軍に皆殺しにされたのをきっかけに、西暦604年、南陽で反乱を起こし南陽王を名乗る。

陳国[編集]

陳の最後の皇帝。隋に攻められても遊興にふけって指揮を執らず、隋軍が都に入ると井戸に隠れて李淵に捕らえられた。
陳叔宝の妹。陳滅亡の際に李淵に捕らえられた。後に文帝の妃となり、文帝が病床に臥した際には看病を務める。文帝没後は蕭后と組んで煬帝の追い落としを画策した。
陳叔宝の妃。李淵の命令で殺された。

夏国[編集]

夏国侯。後に王となる。文帝の葬儀に参列しないなど煬帝に反抗。反隋の機運が高まると、反乱軍に参加した。
  • 竇線娘:劉奕丹
竇建徳の娘。

鄭国[編集]

鄭国王。反乱軍に参加する。隋の相国であった宇文化及を殺害した。

その他[編集]

隋朝崩壊後、山西で勢力を伸ばす。
隋末群雄の一人。元は山賊の王であった黒月奴と白月嬌を娶る。

放送リスト[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]