軌間可変電車
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軌間可変電車とは、レールの幅に合わせて電車の車輪幅を変えられる電車である。
概要[編集]
地方に新幹線を作る時、金をケチって作ろうとすると在来線を使う必要があるが、不幸にも在来線のレール幅が1067mmなのに対して新幹線が1435mmなのでそのまま通ったら脱線は不可避なので、この方法が考えられた。
利点と欠点[編集]
利点[編集]
利点として、先程言った通り金をケチれる他に、乗り換えを少なくして乗客のストレスを減らす効果も見込まれている。また在来線を1067mmから1435mmに改軌する必要がなく、今までの普通列車も改造なしで残せる。
欠点[編集]
欠点として、単純に電車の車輪幅を変える時音がうるさいこと、その時の通過速度がとても遅い事(8分)などが挙げられる。その解決に数十年かけても解決しておらず、開発費も大量に費やしている。また、車両のメンテナンスに他の新幹線車両と比べ二倍かかってしまい、JRに年間50億円の負担が掛かると計算された。
現在[編集]
先程の欠点が災いして開発が遅れた結果、北陸新幹線にも西九州新幹線にも採用されず、新幹線には当面使われない事が確定した。2018年に近鉄が近鉄京都線・近鉄橿原線と近鉄吉野線の直通に使いたいとしていたが、開発担当の人が2019年に退任し、引き継ぎも行われず、2021年の近鉄の今後の計画にも書かれていない事を見ると、採用はしないみたいである。 現在は、京急本線と東急多摩川線・池上線の直通運転用としてこの手段が検討されているみたいだが、京急のやる気のなさや、車両基地の問題などを見ると、こちらも建設はされなさそうである。
一方、海外を見てみるとスペインでは1668mmの在来線と1435mmの高速新線の乗り入れを可能にする軌間可変電車タルゴが完全に実用化されて運用に就いていることが判明している。