越智道雄
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越智 道雄(おち みちお、昭和11年(1936年)11月3日 - 令和3年(2021年)5月26日)は、日本の英語圏政治/文化研究者、翻訳家。明治大学名誉教授。
来歴[編集]
アメリカや英語圏諸国の政治・経済・文化などを多角的に研究し、「誰がオバマを大統領に選んだのか」などの著書も多数ある。また、小説の翻訳なども行なったり、日本ペンクラブの理事を務めたりした。
令和3年(2021年)5月26日午前4時45分、老衰のため、東京都町田市のホスピスで死去した。84歳没。
著書[編集]
- 『遺贈された生活』(小説)冬樹社 1977年
- 『新世界の文化エトス オーストラリアの場合』評論社 1984年
- 『アメリカン・ボディ 多民族社会を維持するための抗体活動』言叢社 1986年
- 『アメリカ「60年代」への旅』朝日選書 1988年
- 『カリフォルニアの黄金 ゴールドラッシュ物語』朝日選書 1990年
- 『英語の通じないアメリカ』平凡社 1990年
- 『アメリカが見えてくる 「事件」と「映画」のなかの文化多元主義』サイマル出版会 1995年
- 『<終末思想>はなぜ生まれてくるのか ハルマゲドンを待ち望む人々』大和書房 1995年
- 『アメリカ異端のヒーローたち “非正統派"英雄の系譜』荒地出版社 1995年
- 『エスニック・アメリカ 民族のサラダ・ボウル、文化多元主義の国から』明石書店 1995年
- 『孤立化する家族 アメリカン・ファミリーの過去・未来』時事通信社 1998年
- 『ワスプ(WASP) アメリカン・エリートはどうつくられるか』中公新書 1998年
- 『オーストラリアを知るための48章』明石書店(エリア・スタディーズ)2000年
- 『アメリカ映画の暗号を読み解く 人種のカオス編』アルク新書 2000年
- 『アメリカ映画の暗号を読み解く 迷走する大国編』アルク新書 2000年
- 『幻想の郊外 反都市論』青土社 2000年
- 『21世紀のアメリカ文明 文化戦争と高度管理社会』明石書店 2002年
- 『ブッシュ家とケネディ家』朝日選書 2003年
- 『日米外交の人間史 黒船から経済摩擦まで』中公新書ラクレ 2003年
- 『ジョン・F・ケリー』宝島社 2004年
- 『秘密結社 アメリカのエリート結社と陰謀史観の相克』ビジネス社 2005年
- 『オーストラリアを知るための55章 第2版』明石書店 2005年
- 『アメリカン・エスタブリッシュメント』NTT出版レゾナント 2006年
- 『新ユダヤ成功の哲学 なぜ彼らは世界の富を動かせるのか』ビジネス社 2007年
- 『なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか?』アスキー新書 2008年
- 『誰がオバマを大統領に選んだのか』NTT出版、2008年
- 『アメリカ合衆国の異端児たち』日経プレミアシリーズ新書 2009年
- 『大英帝国の異端児たち』日経プレミアシリーズ新書 2009年
- 『オーストラリアを知るための58章 第3版』明石書店 2010年
- 『ジョージ・ソロス伝ーー3つの顔(ペルソナ)を持つ男の人生と仕事』李白社/発売 ビジネス社 2012年
- 『大統領選からアメリカを知るための57章』明石書店 2012年
- 『ニューヨークからアメリカを知るための76章』明石書店 2012年
- 『覇権国家アメリカの中国「新・封じ込め」戦略の全貌』李白社 2013年
- 『カリフォルニアからアメリカを知るための56章』明石書店 2013年
- 『ケネディ家の呪い』イースト新書 2013年
- 『アメリカを動かすスコッチ=アイリッシュ 21人の大統領と「茶会派」を生みだした民族集団』明石書店 2014年
- 『オバマ「黒人大統領」を救世主と仰いだアメリカ』明石書店 2014年
- 『ヒラリー・クリントン 運命の大統領』朝日新書、2015年
共著・編著[編集]
- 『オーストラリア読本』日本ペンクラブ編(選)福武文庫 1989年
- 『風と共に去りぬ スカーレットの故郷、アメリカ南部をめぐる』文・監修 求竜堂グラフィックス 1993年
- 『リベラル・アーツと大学の「自由化」 教養・専門課目の活性化をめぐる考察』編著、寺島善一、土屋恵一郎、浜口稔共著 明石書店 2005年(明治大学人文科学研究所叢書)
- 『オバマ・ショック』(町山智浩との対談)集英社新書 2009年
翻訳[編集]
- マイケル・ベーカー『黒岳と夏星の国』 冨山房 1970年
- ナタリー・バビット『おいしいものさがし』 冨山房 1971年
- ロバート・J.リフトン『死の内の生命 ヒロシマの生存者』桝井迪夫,湯浅信之、松田誠思共訳 朝日新聞社 1971年 「ヒロシマを生き抜く」岩波現代文庫
- ジョゼフ・マークス『長く険しい道 原爆より終戦へ』 文化評論出版 1972年
- ロバート・C.オブライエン 『フリスビーおばさんとニムの家ねずみ』冨山房 1974年
- ジョセフ・W.ミーカー 『喜劇としての人間 文学的エコロジー序説』文化放送開発センター出版部 1975年
- 改題『喜劇とエコロジー サバイバル原理の探求』法政大学出版局 1988年
- パトリック・ホワイト『ヴォス オーストラリア探険家の物語』サイマル出版会 1975年
- ヘブサ・F.ブリンズミード 『青さぎ牧場』冨山房 1976年
- ザヴィア・ハーバート『かわいそうな私の国』全11巻 サイマル出版会 1978年-1983年
- ジョーン・エイケン『ささやき山の秘密』 冨山房 1978年
- リチャード・ウッドリー『よみがえる海底人間』小野章共訳 評論社(児童図書館・文学の部屋)1980年
- リチャード・ウッドリー『宇宙からの侵略』小野章共訳 評論社(児童図書館・文学の部屋)1980年
- リチャード・ウッドリー『地球脱出』小野章共訳 評論社(児童図書館・文学の部屋)1980年
- リチャード・ウッドリー『未知の惑星生物』小野章共訳 評論社(児童図書館・文学の部屋)1980年
- ウィリアム・コーレット『エデンの門』 岩波書店 1980年
- ウィリアム・コーレット『エデンに帰る』岩波書店 1980年
- ウィリアム・ハリソン『ブルベイカー』 評論社 1980年
- ヘンリー・G.ラモンド『魔の犬ディンゴ』パシフィカ 1980年
- ロバート・ウェストール『“機関銃要塞"の少年たち』 評論社(児童図書館)1980年
- ロジャー・パルバース『ウラシマ・タロウの死』 新潮社 1980年
- ウィリアム・コーレット『月の裏側』岩波書店 1981年
- ジェレミー・マリ=ブラウン『権力の肖像 二十世紀を揺るがせた人々』宮下嶺夫共訳 評論社 1981年
- アーサー・アップフィールド 『ボニーと警官殺し』ハヤカワ・ミステリ文庫 1982年
- アーサー・アップフィールド『ボニーと風の絞殺魔』ハヤカワ・ミステリ文庫 1982年
- アリステア・マクリーン『キャプテン・クックの航海』早川書房 1982年
- ロジャー・パルバース『日本語インサイド・アウト 甦る方言・スラング・浪花節』監訳 日本翻訳家養成センター 1982年
- 『イソップ物語』ポプラ社文庫 1983年
- スタンリー・キーゼル『びっくり学園ピンチ大混戦』ポプラ社 1983年
- スタンリー・キーゼル『びっくり学園チャンス大逆転』ポプラ社 1983年
- アーサー・アップフィールド『ボニーと砂に消えた男』 ハヤカワ・ミステリ文庫 1983年
- アーシュラ・K・ル=グイン『コンパス・ローズ』サンリオSF文庫 1983年 のちちくま文庫
- 『現代オーストラリア短編小説集』百々佑利子共監訳 評論社 1983年
- アン・ドルー『トラベラー 小さな開拓者』 金の星社 1983年
- 『オオカミ王ロボ シートン動物記1』ポプラ社文庫 1984年
- ジェフリー・ブレイニー『アボリジナル オーストラリアに生きた先住民族の知恵』高野真知子共訳 サイマル出版会 1984年
- ウォルター・ハミルトン、ヘミッシュ・マクドナルド『コアラの本 恥ずかしがりやの人気者』サイマル出版会 1984年
- マコ・イワマツ『アメリカを生きる 紋切り型日系人像を突きぬけろ』監訳 日本翻訳家養成センター 1984年
- 『だく足ムスタング シートン動物記2』ポプラ社文庫 1984年
- 『灰色グマの一生 シートン動物記3』ポプラ社文庫 1985年
- マーガライト・ヘンリー『ブライティー 大峡谷をかけるロバ』金の星社 1985年
- ジョン・スラデック『スラデック言語遊戯短編集』サンリオSF文庫 1985年
- ロバート・C.オブライエン『死のかげの谷間』評論社(児童図書館・文学の部屋)1985年
- ジェフリー・ダットン編『オーストラリア文学史』監訳 研究社出版 1985年
- ビル・ピーチ『南十字星下の黄金 金をめぐるオーストラリアの歴史』 リブロポート 1986年
- エラリー・クイーン『Xの悲劇』ポプラ社文庫 1986年
- R.A.ラファティ『イースターワインに到着』サンリオSF文庫 1986年
- ローズマリー・ハリス『遠い日の歌がきこえる』冨山房 1986年
- ジョーゼフ・リリーヴェルド『おまえの影を消せ 南アフリカ時の動きの中で』藤田みどり共訳 朝日新聞社 1987年
- ヘンリー・ロースン『帽子を回せ』サイマル出版会 1987年
- マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』ポプラ社 1988年
- E.J.バンフィールド『渚の生活 ビーチコウマーの告白』リブロポート 1988年
- ジョン・マクフィー『アラスカ原野行』平河出版社 1988年
- シェークスピア『リア王物語』ポプラ社(こども世界名作童話)1989年
- グレース・ハルセル『核戦争を待望する人びと 聖書根本主義派潜入記』朝日選書 1989年
- メアリー・ホワイト『ぼくの中のぼく』評論社(児童図書館・文学の部屋)1990年
- デーヴィッド・ケルディアン『アルメニアの少女』評論社(児童図書館・文学の部屋)1990年
- ハメット『黄金の鳥連続殺人事件 マルタの鷹』ポプラ社文庫 1990年
- ハル・リンゼイ『今は亡き大いなる地球 核戦争を熱望する人々の聖典』監訳 徳間書店 1990年
- チャールズ・マンスン、ニューエル・エモンズ『悪魔の告白 アメリカを震撼させた殺人者の全生涯』樋口幸子共訳 ジャプラン出版 1990年
- グレース・ハルセル『ソ連のイスラム教徒』朝日選書 1991年
- ティム・レイターマン、ジョン・ジェーコブズ『人民寺院 ジム・ジョーンズとガイアナの大虐殺』ジャプラン出版 1991年
- ジェイ・マシューズ『あるアメリカ教師の話 No.1教師エスカランテの場合』 樋口幸子共訳 JICC出版局 1991年
- リタ・グリムズリィ・ジョンスン『グッド・グリーフ チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツ』の世界』 監訳 リブロポート 1991年
- マーティン・A.リー、ブルース・シュレイン『アシッド・ドリームズ CIA、LSD、ヒッピー革命』 第三書館 1992年
- グレース・ハルセル『尻尾が犬を振り回す 「湾岸戦争」1年後の真実』プレジデント社 1992年
- ラッセル・ベイカー 『マンハッタンでラクダを飼う方法』 東京書籍(アメリカ・コラムニスト全集 1)1992年
- ブライス・コートニー『パワー・オブ・ワン』 集英社 1993年
- エドワード・アビー 『砂の楽園』東京書籍(シリーズ・ナチュラリストの本棚 1)1993年
- ジョン・エリス『機関銃の社会史』 平凡社 1993年
- ジェイン・レズリー・コンリー 『ラクソーとニムの家ねずみ』冨山房 1994年
- ロナルド・コチュラク、ピーター・ゴーナー『不老のサイエンス』第三書館 1995年
- ハリー・シャピロ 『ドラッグinロック』室伏洋子共訳 第三書館(ウェイティング・フォー・ザ・マン 2)1995年
- アンドレア・ジュノー、V.ヴェイル『怒れる女たち』『憤れる女たち』第三書館 1995年
- ジョーン・ディディオン『60年代の過ぎた朝』東京書籍(アメリカ・コラムニスト全集)1996年
- 「タイム」編集部『「タイム」誌が見た日本の50年 上』プレジデント社 1998年
- ハリエット・ルービン『敵をつくる女、味方をふやす女 華麗なる「女マキャヴェリズム」』 ネスコ 1999年
- L.ラスト・ヒル『世の中のまっとうな生き方 41歳で引退したのちに』山本民雄共訳 第三書館 2000年
- キース・ロバーツ『パヴァーヌ』扶桑社 2000年 のちちくま文庫
- リタ・グリムズリー・ジョンスン『スヌーピーと生きる チャールズ・M・シュルツ伝』朝日新聞社 2000年 のち文庫
- シャノン・ベル『売春という思想』山本民雄、宮下嶺夫共訳 青弓社 2001年
- ルイス・オーキンクロス『WASPの流儀』編訳 扶桑社 2002年
- S.ジェイ・オルシャンスキー、ブルース・A.カーンズ『長生きするヒトはどこが違うか? 不老と遺伝子のサイエンス』春秋社 2002年
- マフムード・マムダーニ『アメリカン・ジハード 連鎖するテロのルーツ』 岩波書店 2005年
- ジョージ・ソロス『世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘』 ランダムハウス講談社 2006年
- ドン・コルバート『キリストは何を食べていたのか? 聖書から読む「神に近づく食生活」』ビジネス社 2007年
- ロードリ・ジェフリーズ=ジョーンズ『FBIの歴史』東洋書林 2009年
- ロバート・C・オブライアン『死の影の谷間』評論社 2010年
- アレン・ワインスタイン&デイヴィッド・ルーベル『ビジュアル・ヒストリー・アメリカーー植民地時代から覇権国家の未来まで』東洋書林 2010年
- ロバート・C.オブライアン『フリスビーおばさんとニムの家ねずみ』童話館出版 2010年
- ナンシー・ワーリン『危険ないとこ』評論社 2010年
- ネル・アーヴィン・ペインター『白人の歴史』東洋書林 2011年
- ジョン・ロウパー『ビジュアル版 アメリカ大統領の歴史大百科』東洋書林 2012年
- ジョシュア・ウルフ・シェンク『リンカーン-うつ病を糧に偉大さを鍛えあげた大統領』明石書店 2013年
- ルース・ベネディクト『菊と刀 日本文化の型』平凡社ライブラリー 越智敏之共訳 2013年
- ローレンス・マズロン,マイケル・キャンター『THE HERO アメリカン・コミック史』東洋書林 2014年