象山神社

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象山神社(ぞうざん/しょうざんじんじゃ)とは、現在の長野県長野市松代町松代1502に存在する神社である。幕末兵学者として有名な佐久間象山を祀っている。

概要[編集]

信濃国松代藩士・佐久間象山は幼少の頃から博学で知られ、山寺堂山鎌原桐山と共に松代藩の三山と称された。天保10年(1839年)には江戸に出て佐藤一斎に入門して朱子学を学び、自らも神田に象山書院を興した。マシュ・ペリーが来航すると開国論を唱えて日本の近代化を提言するが、安政元年(1854年)に門下生の吉田松陰アメリカへの密航を企てた罪により松代に戻されて幽閉される。後に許されるが、従来の公武合体論や開国論を変えなかったために尊皇攘夷を唱える志士から暗殺の対象にされてしまい、元治元年7月11日1864年8月12日)に京都において前田伊右衛門河上彦斎らの手にかかり暗殺された。

墓は松代の蓮乗寺にある。神社の社殿は桃山式流造の拝殿や、本殿・鳥居などを備えており、境内には心宇地、象山筆とされる三碑、斎館、高義亭などもある。象山誕生地は長野県の史跡となっており、象山が晩年を過ごした京都の煙雨楼の茶室もここに移築されている。また、神社の西側には象山の遺品を集めた象山記念館が建立されている。

アクセス[編集]