講座派・労農派
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講座派と労農派は1930年代の日本資本主義論争で対立したマルクス主義者の潮流。
概要[編集]
この2つの集団は日本資本主義論争の中で対立していた。
講座派[編集]
講座派(こうざは)は日本共産党系のマルクス主義者。『日本資本主義発達史講座』(全7巻、岩波書店、1932-1933年)の執筆者が中心。明治維新を不徹底なブルジョア革命と規定し、日本資本主義における封建制の残存を強調した。天皇制打倒のブルジョア民主主義革命が社会主義革命に転化するという「二段階革命論」を主張し、コミンテルンの32年テーゼを擁護した。
講座派の主要人物[編集]
労農派[編集]
一方、労農派(ろうのうは)は非日本共産党系のマルクス主義者。第一次共産党の結成に参加した山川均、猪俣津南雄、荒畑寒村らが1927年に雑誌『労農』を創刊した。明治維新をブルジョア革命と規定し、当面する革命を社会主義革命とした。社会党左派、社会主義協会は労農派の流れを汲む。