西尾市岩瀬文庫
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西尾市岩瀬文庫(にしおしいわせぶんこ)は、愛知県西尾市亀沢町480にある市立博物館。2003年開館。国内初の「古書ミュージアム」を謳っている。1908年に岩瀬弥助によって私立図書館(文庫)として設立された。
歴史[編集]
1908年(明治41年)、幡豆郡西尾町の実業家である岩瀬弥助によって文庫(私立図書館)として設立された。蔵書に当時の新刊本は少なく、江戸時代に書かれた古典籍が中心だったが、これは岩瀬の好みによる。肥料商の息子として生まれた岩瀬弥助は少年時代から、誰にも目的を明かさずに古書を買い集めて岩瀬文庫を設立したのだった。
岡崎=西尾間に鉄道が開通したのは1911年(明治44年)のこと、安城=西尾間に鉄道が開通したのは1928年(昭和3年)のことであり、岩瀬文庫開館時の西尾にはまだ鉄道が通じていなかったため、その存在を知った他地域の研究者らは安城から西尾まで馬車で通ったという。当時の西尾は幡豆郡の中心地ではあったものの、このような田舎町に私立図書館が存在していたのは異例のことだった。豊橋で羽田野敬雄が設立した羽田八幡宮文庫などともに、今日の愛知県域では先進的な文庫だった。
岩瀬弥助の死後には財団法人として運営され、1955年(昭和30年)には西尾市が買い取って公立図書館化し、西尾市立岩瀬文庫となった。1983年(昭和58年)には西尾市立図書館の現行館が開館した。2003年(昭和15年)には博物館の西尾市岩瀬文庫として再開館し、2007年(昭和19年)には博物館法に基づく博物館として登録された。
利用案内[編集]
- 開館時間 - 9:00~17:00
- 入館料 - 無料
- 休館日 - 月曜日、年末年始、毎月第3木曜日、特別整理期間