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(が、:moth )とは、鱗翅目に分類される昆虫である、ガのほうが上位区分なのでは蛾の一種である。鱗翅目は多くのがあるが、蝶はアゲハチョウ科セセリチョウ上科のみで、あとは全て蛾である。フランスでは「夜の蝶」と言われるが、日本では「日本蛾類学会」があるほど研究されていて、世界的にも珍しい蛾研究の先端国である。

概要[編集]

殆どの蛾は、夜間活動するために体を温める必要があるために尾が太くて、鱗片が密生していることが多く、触覚は羽毛状であることも多い。[1]止まっている時は、チョウが翅を閉じることが多いのに対して、翅を広げていることが多いとされる。夜間に活動することが多い、[2]これらは例外も多く蝶と蛾の区別は難しい。

人間との関わり[編集]

農業林業上の害虫が多く、その駆除のために古来から人類は悩まされてきた。ドクガは鱗粉が皮膚炎を起こすなど衛生上の害虫もいる。それでもカイコガ)は「人類において(少なくとも日本人にとっては)最大の益虫」であるといえる。日本のは世界に冠たるブランドである。家畜化され、品種として固定されている。ただし、近年では餌であるクワに窒素肥料を与えるために葉の質が落ちて、「高級呉服生地の手触りが落ちている」という苦言もある。は釣り用のハリスとしても利用され、「テグス(天蚕素)」として重用された。

その他[編集]

世界最大の蛾とされるのは、日本産のヨナグニサン(与那国蚕)である。

脚注[編集]

  1. レーダーに使用される八木アンテナのように指向性が高い
  2. 誘蛾灯に集まるほか、街頭やコンビニエンスストア自動販売機などに寄ってくる。「飛んで火に入る夏の虫」は蛾であることが多く、これで蝋燭の火が消えることから「火取り蛾(ヒトリガ)」という名ができた。古称の「ひいる」も、ここに由来しそうである(「火入る」であろう)。この仲間には帰化生物であるアメリカシロヒトリがいる。「蝶と比べると地味な種が多い」とされるが、オオミズアオのようにきれいな種もいる。

外部サイト[編集]