華徳院 (鉾田市)

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華徳院(けとくいん)とは、茨城県鉾田市汲上1683に存在する寺院である。宗派天台宗。山号は近津山。

概要[編集]

大洋村の北東部、鹿島灘に近い汲上地区に存在する寺院である。平安時代中期の安和2年(969年)、天台宗座主の慈恵僧正の法弟である慈泉により開基された。室町時代前期の明徳3年(1392年)、火災により焼失したが、応永年間(1394年から1428年)に叡繁が入山して再興した。

境内はおよそ3400平方メートル、堂宇は本堂、客殿、観音堂などを備えている。観音堂の本尊の木造如意輪観音坐像は古くは鹿島神宮の本地仏であったといわれており、茨城県の文化財に指定されている。像の一部に仁治3年(1242年)の修理銘がある。

なお、正式名は「近津山宝徳寺華徳院」といわれるが、地元からは「汲上観音堂」の呼び名で親しまれている。

アクセス[編集]