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茶坊主
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茶坊主(ちゃぼうず)とは、以下の用語をいう。
①室町時代から江戸時代にかけて武家の間に存在した役職のひとつ。
②関西に配属されて茶色2号一色に塗られたクハ76に鉄道ファンがつけたあだ名。
本ページでは「①」について論ずる。
名称[編集]
別名を数寄屋坊主(すきやぼうず)という。登城者や客人に対して茶を供することを仕事とした。
概要[編集]
江戸幕府には常態化された役職となり、茶坊主の中でも著名な人物にはその関係を得ておこうとして大名や旗本が自ら門弟になったりした例もある。ただしこのような茶坊主はごく一部に過ぎない。
茶坊主の大半は世襲制で俸禄も40俵(現在の貨幣価値にして約100万円)程度に過ぎず、俸禄が上昇する可能性は皆無に近いため、立身出世などほとんど望めない。そのため茶坊主は大名や旗本に取り入ろうと媚びへつらう者が多かったとされ、後世での「ごますり坊主」、あるいは「提灯持ち」とは茶坊主を指す代名詞にもなっている。
茶坊主の中で立身出世を遂げた有名な人物に、豊臣秀吉の側近である石田三成がいる。