絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
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絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ぜつめつのおそれのあるやせいどうぶつのしゅのこくさいとりひきにかんするじょうやく)とは、国際取引による希少な野生動植物の絶滅を防ぐため、1975年に発効した条約のことである。ワシントン条約やCITES(サイテス)とも言われている。
締約国会議は2年から3年ごとに開催される。近年では象牙の問題、コツメカワウソなどの付属書2から1への引き上げ、蒲鉾の材料に利用されるアオザメの付属書2への掲載、ニホンウナギの違法取引の実態報告や今後の保全強化の在り方などが議論されている。
付属書[編集]
ワシントン条約は3つの付属書によって構成される。
5,950種の動物と、32,800種の植物がワシントン条約に載せられている。
付属書I[編集]
絶滅する可能性がある種の中で、取引の影響(の可能性)があるもの。商業目的の国際取引は禁止されている。
ジャイアントパンダやウミガメ、トラ、ゴリラ、ヨウム、センザンコウなどの1000種が附属書1に掲載されている。
付属書II[編集]
今直ぐにでも絶滅するおそれは無いが、取引を規制しないと絶滅する可能性があるもの。
輸入するには、輸出国政府が発行する輸出許可書等がいる。商業目的な取引は可能である。
サメや、ライオン、タツノオトシゴ、サボテン、ランなどの37300種が掲載。
付属書III[編集]
自国内の保護のために、国際的な協力がいるもの。
輸入するには、輸出する国の政府の発行している輸出許可書又か原産地証明書等が必要である。
セイウチ (カナダ)や宝石サンゴ (中国)などの200種が掲載されている。
関連項目[編集]
- レッドデータブック
- 絶滅危惧種
- 生物多様性
- 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 - 日本における法律
- 絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律 - Endangered Species Act (ESA) とも呼ばれる、1973年に制定したアメリカの法律
- 天才!志村どうぶつ園(オランウータンの「チカ」を起用していたがワシントン条約に抵触し降板)
- 狩猟
- 環境法令一覧
- 世界野生生物の日
- 銘木