ゴリラ

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上野動物園のゴリラ

ゴリラ(英:Gorilla)とは、霊長目ヒト科ヒト亜科ゴリラ属に属する種の総称である。

概要[編集]

体長は120~180cm、体重は200キロ。歯の数は、人と同じで32本。

体色は黒か黒褐色。顔には毛がなく眉毛もない。

オスは大人になると、背から腹にシルバーバックと呼ばれる銀白色が出てくる。

性格は温厚である。見た目から獰猛な性格であると考えられていた時期があり、その時期に書かれた国語辞典には「性質、猛惡なり」「性兇暴」「凶悪な顔つき」と書かれていた[1]

生態[編集]

アフリカ中央部に生息している。オス1頭と複数のメスで構成される群れで生活する。群れは平均11頭で、最高49頭の記録がある。

植物の葉や茎・果物、シロアリなどの昆虫類などを食べる。

夜になると低い樹上や地上に巣を作り、その巣で睡眠を採る。

ドラミング[編集]

オスのゴリラが行う行為。両腕で胸をたたく。

1933年にキングコングに登場し、有名になった。

ドラミングするときは、グーではなくパーでする。

ストレス発散や自己主張をするときにする。

種類[編集]

2種4亜種に分類されている。元々は、1種であるとされていた。

  • ニシゴリラ 英:Western gorilla 学:Gorilla gorilla
    • アフリカ西部に生息する。世界で飼われているゴリラの大半はニシゴリラであり、日本にいるゴリラは全てニシゴリラである。
    • 以下の2亜種に分けられる。
      • ニシローランドゴリラ Western lowland gorilla Gorilla gorilla gorilla
      • クロスリバーゴリラ Cross River gorilla Gorilla gorilla diehli
  • ヒガシゴリラ 英:Eastern gorilla 学:Gorilla beringei
    • アフリカ中東部に生息する。
    • 以下の2亜種に分けられる。
      • マウンテンゴリラ Mountain gorilla Gorilla beringei beringei
      • ヒガシローランドゴリラ Eastern lowland gorilla Gorilla beringei graueri

名前[編集]

大猩々おおしょうじょう」という名称もある。猩々とは中国の古典などに登場する架空の生物であり、オランウータンの別名でもある。

「ゴリラ」という名前は、ギリシャ語での「毛深い森の生きもの」を意味する「ゴリライ」に由来する。

正式名称(学名)は「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」もしくは「ゴリラ・ゴリラ」であるといわれているが、これは前者は4/1、後者は2/1くらい間違いである。

ゴリラ全体の正式名称は、ゴリラ属の学名の「Gorillaゴリラ」である。「Gorilla gorillaゴリラ・ゴリラ」はニシゴリラで、「Gorilla gorilla gorillaゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」はニシローランドゴリラの学名である。

脚注[編集]

出典
  1. 西村まさゆき (2014年12月3日). “国語辞典のゴリラがだんだんやさしくなる”. デイリーポータルZ. 2022年7月22日確認。