糸魚川陣屋

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糸魚川陣屋(いといがわじんや)とは、現在の新潟県糸魚川市横町2丁目にかつて存在した陣屋である。越後糸魚川藩藩庁が置かれた。

概要[編集]

この糸魚川藩は徳川家康の次男・結城秀康の子孫から始まる越前松平氏の家系が支配していた藩である。享保2年(1717年)に松平直之徳川吉宗より1万2200石の所領を与えられて糸魚川藩主となった。

この藩主家は江戸定府だったため、糸魚川には陣屋が置かれ、そこに郡代奉行代官などが詰めて支配した。幕末文久3年(1863年)に陣屋の新築が行なわれており、記録によるとその規模は間口で58間、奥行きは15間、表門に門番詰所、地方御役所、郡代屋敷、役人長屋などが置かれていたという。

慶応4年(1868年)の戊辰戦争では明治政府に属し、その証として草履や食料品などを献納して物資の輸送にも協力したという。現在、陣屋の跡地には新潟県立糸魚川商工高校があり、遺構はほとんど無い。

アクセス[編集]