第56回園田金盃
第56回園田金盃 | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 兵庫県競馬組合 |
競馬場 | 園田競馬場 |
施行年 | 2013年 |
施行日 | 12月5日 |
距離 | ダート1870m |
格付け | 重賞I |
賞金 | 1着賞金7,000,000円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上(ファン投票・記者選抜) |
負担重量 | 定量(56kg、牝馬2kg減、3歳1kg減) |
出典 | [1] |
天候 | 雲 |
馬場状態 | 重 |
優勝馬 | オオエライジン |
優勝騎手 | 下原理 |
優勝調教師 | 寺嶋正勝(西脇) |
優勝馬主 | 川根幸晴 |
優勝生産者 | 伏木田牧場(浦河町) |
第56回園田金盃は、2013年12月5日に園田競馬場で施行された競馬の競走である。オオエライジンが優勝した。
優勝馬オオエライジンについては「wp:ja:オオエライジン」を参照
開催前の状況[編集]
本競走の最大の焦点は、同年秋に兵庫に帰ってきたオオエライジンが当時のパフォーマンスを発揮できるかにあった。2011年の兵庫ダービー馬のライジンは、2012年末の兵庫ゴールドトロフィーで3着に入った後大井競馬場・井上弘之厩舎に電撃移籍する[2]が、当地で鼻出血を発症して一度も出走しないまま兵庫に再転入。橋本忠男厩舎から寺嶋正勝厩舎へ、主戦騎手も木村健から下原理へ一変して迎えた10月の復帰初戦、相手には同年福山マイル争覇・六甲盃・兵庫大賞典勝ち馬エリモアラルマ一頭が目立つくらいとA1としては手薄なメンバーながら単勝オッズ1.4倍の圧倒的な人気に応えて勝利。強力な出走馬の中に入ってどれだけのレースを見せられるかが注目された。
3歳時からライジンのライバルだったホクセツサンデーもここに出走。直接対決は2012年佐賀記念以来となる。過去の対戦では未だに勝利するには至っていないが、サンデー自身も重賞5勝の実績があり、仮にライジンが全盛期の力になければ逆転も十分と見込まれた[3]。
2頭の生え抜き馬に迫ったのがタイガースラム。地方再転入後、笠松オータムカップこそクビ差敗れたが園田では3戦3勝の土付かずと未だ底を見せておらず、一線級とは初顔合わせながら元中央1600万下条件の地力を買われ人気の一角を担った。締め切り時点で単勝オッズ1番人気に推されたのはオオエライジンで1.5倍、次ぐ2番人気にタイガースラム3.9倍、3番人気にホクセツサンデー5.9倍。4番人気のクレバーペガサスは16.3倍と大きく間が空き、馬券の上でも「3強」が人気を集めた。
同日施行された指定交流競走「円山川特別」(当日の第9競走)[4]に騎乗した2名の中央騎手がこのレースに騎乗し、主戦の永島太郎がタイガースラムに騎乗した前走姫山菊花賞の勝ち馬ダイナミックグロウには父テイエムオペラオーとコンビを組んだ和田竜二が、またマイアヴァロンには当地出身で2度目のコンビ結成となる岩田康誠が配された。
出走馬と枠順[編集]
以下の情報はnetkeiba.comによる[5]。
枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | オッズ | 人気 |
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1 | 1 | ニシノイーグル | 牡5 | 川原正一 | 18.5倍 | 6 |
2 | 2 | マンボビーン | 牝5 | 北野真弘 | 145.5倍 | 10 |
3 | 3 | ミラノボヴィッチ | 牝5 | 中田貴士 | 93.8倍 | 9 |
4 | 4 | トライ | 牡4 | 板野央 | 264.2倍 | 12 |
5 | 5 | タガノバロット | 牡6 | 坂本和也 | 148.8倍 | 11 |
6 | ダイナミックグロウ | 牡9 | 和田竜二 | 17.9倍 | 5 | |
6 | 7 | タイガースラム | 騸7 | 永島太郎 | 3.9倍 | 2 |
8 | マイアヴァロン | 牡4 | 岩田康誠 | 35.5倍 | 7 | |
7 | 9 | ホクセツサンデー | 牡5 | 木村健 | 5.9倍 | 3 |
10 | クレバーペガサス | 牡4 | 大柿一真 | 16.3倍 | 4 | |
8 | 11 | オオエライジン | 牡5 | 下原理 | 1.5倍 | 1 |
12 | シルクダイナスティ | 牡8 | 田中学 | 40.1倍 | 8 |
レース結果[編集]
オオエライジンは出が悪く後方からの競馬、しかしすぐに盛り返す。マンボビーンとダイナミックグロウが引っ張る流れとなり、1周目ゴール板前ではマンボビーンが後続に5馬身ほどの差をつけて単騎で逃げていく。
向こう正面辺りからホクセツサンデーがじわりと進出し、それをマークするようにオオエライジンも上がっていく。3コーナーでは2頭が抜け出していき、タイガースラムが遅れて仕掛ける。
直線では一旦ホクセツサンデーが前に出たところ、ライジンが持ったままでサンデーを躱して抜け出す。サンデーも必死に抵抗するが最後には2馬身半差をつけてライジンが通算8度目の重賞制覇。ゴール後、ライジン鞍上の下原とサンデー騎乗の木村の「新旧主戦騎手」が馬上で手を取った[6]。なお、3着にタイガースラムが入り、馬券的には上位人気ばかりで決着した。
以下の情報はnetkeiba.com[7]に基づく。
着順 | 枠番 | 馬番 | 競走馬名 | タイム | 着差 | 上がり3F | 騎手 | 斤量 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 8 | 11 | オオエライジン | 2:00.7 | 38.9 | 下原理 | 56 | 1 | |
2着 | 7 | 9 | ホクセツサンデー | 2:01.1 | 2.1/2 | 39.5 | 木村健 | 56 | 3 |
3着 | 6 | 7 | タイガースラム | 2:01.7 | 3.1/2 | 39.8 | 永島太郎 | 56 | 2 |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 10R 園田金盃(中央騎手騎乗) | 2013年12月5日(木)19回園田3日 JBISサーチ、2021年3月9日閲覧
- ↑ “兵庫所属のオオエライジンが大井へ 井上弘之厩舎に入厩”. スポーツニッポン. (2013年1月16日) 2020年10月18日閲覧。
- ↑ 園田金盃|地方競馬予想 オッズパーク(宮垣優)、2021年3月9日閲覧
- ↑ 9R 円山川特別(中央交流) | 2013年12月5日(木)19回園田3日 JBISサーチ、2021年3月9日閲覧
- ↑ “園田金盃(G) 出馬表 | 2013年12月5日” (日本語). netkeiba.com. 2021年3月10日確認。
- ↑ オオエライジン追悼コラム(2)『献花台にはたくさんの花“ライジンを忘れない”』 netkeiba.com(大恵陽子)、2014年7月3日
- ↑ “201350120510 第56回園田金盃(G) 結果・払戻 | 2013年12月5日 園田10R” (日本語). netkeiba.com. 2020年2月23日確認。