特急ワープ

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特急ワープ(とっきゅうわーぷ)は、青春18きっぷを使用している際に、あえてお金を払って特急に乗り、目的地に早く着くようにする移動法のこと。

概要[編集]

特急ワープとは、JR全線の普通・快速列車が乗り放題である[注 1]青春18きっぷで、普通・快速列車があるとはいえ、その本数が極めて少ない場合に少々の出費を惜しんででも、乗車券・特急券の両方の別途購入が強いられる特急列車や新幹線に乗って移動時間を短縮することを言う[注 2]

推奨される条件[編集]

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以下のような条件に当てはまる区間では特急ワープをすることを推奨される。

  1. 特急列車の本数と比較して日中の普通列車の本数が極端に少ない
  2. 普通列車の本数が多いがとにかくのろい、あるいは混雑する
  3. 夜が遅くて親や夫が心配している

1の場合は特急街道かつ地方のローカル線の場合が多い。中には特急が通るのに普通列車が1日1本のみの区間もあるため、やむを得ない事情とされる。

2の場合は2000円〜3500円くらいでその区間のみ特急や新幹線に乗れ、かつ普通列車のみと比較して30分以上の差がつく場合にのみ有効活用するのが賢い使い方である。

3の場合は女性旅行客、あるいは実家暮らしの学生の場合が多い。特にその日のうちに家に帰り着くことを親と約束した場合はどんなに高くてもお金を惜しまず親に心配をかけないように家に帰り着いたほうが身のためである。

推奨される区間[編集]

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主に1のパターンを挙げる。

石北本線 上川 - 白滝間[編集]

列車の本数自体も上下5本ずつと少ないが、普通列車はたったの2本で、しかもうち1本は特快きたみとなっている。これほど本数が少ない場合は、1600円程度を払ってでも特急に乗車したほうが賢い。

高山本線 美濃太田 - 高山間[編集]

当該区間では特急と普通が10往復ずつ存在するが、日中は特急のほうが本数が多い。
このため、日中に移動する場合は1600円程度払ってでも特急を利用した方が効率がよい。

かつては日中に下呂 - 高山間で4 - 5時間普通列車の来ない時間帯があった[注 3]が、2023年3月のダイヤ改正で早朝深夜1本ずつを消す形で当該時間帯に1往復増発され解消した。

また、飛騨古川 - 越中八尾間にも普通列車の4時間空白帯があるが、こちらは特急の本数も少ないため除外する。

土讃線 琴平 - 土佐山田間[編集]

当該区間も普通列車が5 - 6往復と極めて少なく、そのくらいならば3000円程度払ってでも特急に乗って移動したほうが目的地に早く着くことができる。

高徳線 引田 - 板野間[編集]

当該区間において、朝晩は40分 - 3時間に1本普通列車があるが、日中から夕方にかけては4 - 6時間に1本程度しか来ず、朝の普通列車を逃した場合は600円程度払って特急うずしおに乗り当該区間を切り抜けるか、鳴門線乗り潰しをする場合は鳴門駅から引田駅へバスワープしたほうが得策である。

日豊本線 宇佐 - 杵築間[編集]

当該区間を挟む、宇佐 - 中山香間は朝こそ1時間間隔だが、日中は下りで4時間、上りで2時間50分普通列車が来ない時間があり、普通列車を逃した場合は980円払って特急ソニックを使って移動せざるを得ない。

日豊本線 佐伯 - 延岡間[編集]

同区間を直通する普通列車は、下りは早朝の1本のみのため、これを逃した場合は2200円程度を払って特急を使わざるを得ない。

よく使われる区間[編集]

主に2のパターンを挙げる。

田沢湖線 雫石(赤渕) - 田沢湖間[編集]

普通列車本数が少ないという1のパターンの区間だが、近隣に同じ東北横断路線北上線があり、時間により本数僅少を回避できるため、「推奨」には入れていない。

東海道新幹線 静岡 - 浜松間[編集]

「推奨」からはほど遠いが、静岡ロングシート地獄を回避できるのと、70km近いのに特急料金が割安のため、ワープ区間として用いられることが多い。

智頭急行智頭線[編集]

ここは、民鉄ワープも兼ねる区間。全区間もしくは佐用~智頭間でワープ利用。
陰陽間を普通列車で抜けるのに伯備線木次線が不便なのと、普通列車の表定速度が高めで、鳥取 - 米子間の普通列車が充実しているためワープ経路として使い勝手が良い。特急料金もJRより安めなので、智頭急行内のみ特急をワープとして使える。

関連項目[編集]

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  1. 最盛期より減少したホームライナーや全車指定席の快速もライナー券や指定席券さえ払えば乗車できる。
  2. 普通列車の設定が全くない、もしくは僅少なごく一部の在来線区間や北海道新幹線(別途、オプション券購入要)については、18きっぷを使用して特急列車の自由席に乗車できる。
  3. この当時は、1060円のバスワープで下呂 - 高山間を切り抜けるのが賢かった。