清音寺 (城里町)

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清音寺(せいおんじ)とは、茨城県東茨城郡城里町下古内1130に存在する寺院である。宗派は臨済宗南禅寺派山号は太古山。

概要[編集]

平安時代初期の大同4年(809年)、弘法大師空海により創建された。そのため当初は真言宗だったのだが、興国5年/康永3年(1344年)に佐竹義敦大光禅師を招聘して中興したことから、臨済宗に改められた。

以後、佐竹氏の歴代当主の菩提寺として栄え、準鎌倉五山の1つに数えられるほど隆盛したが、天正8年(1580年)に兵乱により焼失して衰退する。慶長7年(1602年)、寺院の由緒を聞いた徳川家康が再興し、150石の社領を寄進し、さらに水戸徳川家からも保護されて寺運は回復した。

この寺院は隆盛した頃は、山門だけでも5つも持ち、金堂に薬師堂を備えた大刹であった。しかし現在は山門・開山堂・本堂・書院があるのみである。ただし、境内はおよそ9900平方メートルと非常に広い。開山堂の裏手に数基の古い石塔があり、これらは佐竹氏歴代の墓と伝えられているが、現在は風化していて誰の墓かすら分からない状態となっている。

アクセス[編集]