河合栄治郎研究会
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河合栄治郎研究会(かわいえいじろう けんきゅうかい)は、河合栄治郎の研究団体。
概要[編集]
1983年に「河合栄治郎復権と河合思想の啓蒙」を目的として[1]、河合に直接接した門下生と、著作を通じて河合の思想に共鳴した戦後世代を中心に創立された。1994年2月に神田学士会館で没後五十周年記念集会を開催して以来、毎年1~2回のペースで大会および研究発表会を開催している[2]。
評伝『全体主義と闘った男 河合栄治郎』(産経新聞出版、2017年)を著した湯浅博によると、政策研究フォーラム、国家基本問題研究所、河合栄治郎研究会は、社会思想研究会や民主社会主義研究会議の流れを汲む団体であるとされる[3]。
比較文化史家の平川祐弘は、河合研究会で丸山眞男が河合の衣鉢を継ぐ学者だと武田清子が言ったので、強く反論したことがあるという[4]。
2018年時点の代表は川西重忠(桜美林大学名誉教授)[1]。2020年より松井慎一郎(聖学院大学文学部教授)が代表を務める。
刊行書籍[編集]
- 青木育志編『河合栄治郎文献目録』河合栄治郎研究会、1994年
- 河合榮治郎研究会編『教養の思想――その再評価から新たなアプローチへ』社会思想社、2002年
- 西谷英昭、川西重忠編著、河合栄治郎研究会編『河合栄治郎「学生に与う」現代版――現代の学生に贈る』桜美林大学北東アジア総合研究所、2011年
- 西谷英昭、川西重忠編著、河合栄治郎研究会編『河合栄治郎「学生に与う」現代版――<続>現代の学生に贈る』桜美林大学北東アジア総合研究所、2013年
- 河合榮治郎著、河合栄治郎研究会編、西谷英昭、川西重忠編著『現代学生に贈る <現代版>学生に与う』桜美林大学北東アジア総合研究所(桜美林大学北東アジア新書)、2014年
- 川西重忠、西谷英昭編著、河合栄治郎研究会編『新・現代の学生に贈る――抄訳現代版『学生に与う』』桜美林大学北東アジア総合研究所、2015年
- 川西重忠、宇佐美義尚、高久保豊、芝田秀幹編著、河合栄治郎研究会編『「学生に与う」と現代の学生たち』桜美林大学北東アジア総合研究所、2016年
- 川西重忠編著、河合榮治郎研究会編『読書のすすめ――全国の青少年と学生に贈る』桜美林大学北東アジア総合研究所、2017年
- 川西重忠編著、河合榮治郎研究会編『生涯読書のすすめ――全国の読書人と青少年・学生に贈る』桜美林大学北東アジア総合研究所、2018年
- 河合栄治郎著、河合栄治郎研究会編『河合栄治郎著作選集(全5巻+別巻)』桜美林大学北東アジア総合研究所、2018-2019年
出典[編集]
- ↑ a b 河合栄治郎研究会 2018年度研究大会2/15(木) 桜美林大学
- ↑ 教養の思想 / 河合栄治郎研究会【編】/武田 清子/粕谷 一希/伊原 吉之助/芳賀 綏/伊藤 淳二【ほか著】 紀伊國屋書店ウェブストア
- ↑ 【湯浅博 全体主義と闘った思想家】独立不羈の男・河合栄治郎(72)後継者編(3-3) 産経ニュース(2016年12月10日)
- ↑ 平川祐弘「左右両翼と闘う河合栄治郎の精神と朝日新聞の差」『産経新聞』2014年10月2日