武田恒夫
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武田 恒夫(たけだ つねお、1925年〈大正14年〉12月5日 - 2021年〈令和3年〉9月4日)は、日本の美術史家。大阪大学名誉教授、大手前大学名誉教授。専門は日本絵画史。京都府生まれ。
経歴[編集]
既婚者で長男あり。
京都大学を卒業後、京都国立博物館美術室長となり、その後大阪大学の教授に就任。大手前大学名誉教授や日本学士院会員を務めた。著書「狩野派絵画史」で平成9年(1997年)に芸術選奨文部大臣賞を受賞。平成16年(2004年)に瑞宝重光章を受章。絵画史の第一人者として知られた。
令和3年(2021年)9月4日午前1時36分、老衰のため、京都府京都市の病院で死去した。95歳没。
著書[編集]
- 『桃山の花鳥と風俗-障屏画の世界』日本放送出版協会 1971
- 『日本絵画と歳時 景物画史論』ぺりかん社 1990
- 『狩野派絵画史』吉川弘文館 1995
- 『狩野派障屏画の研究 和様化をめぐって』吉川弘文館 2002
- 『屏風絵にみる季節』中央公論美術出版 2008
共編著[編集]
- 『日本の美術20─近世初期風俗画』至文堂 1967
- 『日本屏風絵集成14─遊楽・誰力袖』小林忠・切畑健他共著 講談社 1977
- 『日本屏風絵集成 第9巻 景物画 四季景物』安達啓子、井上研一郎、吉田友之他共著 講談社 1977
- 『日本屏風絵集成11─風俗画 洛中洛外』講談社 1978
- 『日本屏風絵集成13─祭礼』講談社 1978
- 『近世風俗図譜1─年中行事』山中裕共著 小学館 1983
- 『桃山絵画─日本の美術』至文堂 1983
- 『賤ケ岳合戦図・小牧長久手合戦図』桑田忠親ほか共著 中央公論社 1988
- 『関ケ原合戦図(戦国合戦絵屏風集成)』桑田忠親ほか共著 中央公論社 1988
- 『大坂冬の陣図・大坂夏の陣図(戦国合戦絵屏風集成)』岡本良一ほか共著 中央公論社 1988
- 『戦国武家風俗図(戦国合戦絵屏風集成』桑田忠親ほか共著 中央公論社 1988
- 『平家物語(図説・日本の古典)』永積安明ほか共著 集英社 1988
- 『原色日本の美術13─障屏画』小学館 1990
- 『日本の美術324─海北友松』国立文化財機構監修 至文堂 1993
- 『探幽・守景(水墨画の巨匠)』松永伍一共著 講談社 1994
- 『原色日本の美術13 障屏画』小学館 1997
- 『視覚芸術の比較文化』(大手前大学比較文化研究叢書)松村昌家、辻成史共編 思文閣出版 2004
記念論文集[編集]
- 『美術史の断面─武田恒夫先生古稀記念会』清文堂出版 1995