枯れた技術
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枯れた技術(かれたぎじゅつ)とは、既に広く使われて、デバッグなどの不具合の除去や改良が済んでおり、十分なノウハウの蓄積もある、実績のある技術の総称である。
概要[編集]
基本的に古めの技術になるが、重要なシステムの重要な箇所には十分実績のある技術でないと採用されない傾向がある。
基本的に兵器などには"枯れた技術"の採用例が多い[1]。例えば戦艦大和の機関には、ディーゼル機関ではなく、より"枯れた技術"だった蒸気タービンを採用している、という話がある[2]。
鉄道車両では国鉄の気動車で昭和戦前期の1930年代に技術確立したリスホルム・スミス式液体変速機と、戦中の1940年代に基本設計が終わったDMH17系エンジンが国鉄分民化後の平成時代まで使われた他、国鉄0系電車や国鉄103系電車も20年近く作られた。さらに、古い路面電車に至っては19世紀末の技術が使われている。
また、ゲーム業界・ゲハ板等では任天堂がよく引き合いに出されている。
車輪の再発明をするよりは"枯れた技術"を導入する事で開発コストを削減できたり、特許等の産業財産権抵触を逃れる、というメリットもある。
ウィキペディアで「枯れた技術」とされている製品[編集]
- ソユーズ - 「極限まで改良が進んでいる」「信頼性は極めて高い」とされている。
- アメリカ空軍ボーイングB52爆撃機 - "枯れた技術"を基盤とする事で高い信頼性が得られる模様。
- ブッシュマスターACR - "枯れた技術"で構成されたアサルトライフルとされている。
脚注[編集]
- ↑ 参考:兵器#最新技術と枯れた技術 - Wikipedia
- ↑ 参考:大和型戦艦#機関 - Wikipedia