アメリカ空軍ボーイングB52爆撃機

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アメリカ空軍ボーイングB52爆撃機 (あめりかくうぐんボーイングB52ばくげきき)はボーイング社が設計、開発した爆撃機である。
一般的かどうかは知らないが、米軍でよく使われる名称はボーイングB-52“ストラフォートレス”。「製造(あるいはときに設計)」「種別(Bは爆撃機、Cは輸送機、Fは戦闘機)」「製造年」「キーコードネームまたは愛称」「その他バリエーションなどの情報」となる。いわゆる自衛隊の「ファントム」は「マグダネル・ダグラスF-4ファントムIIJ」となる。

概要[編集]

ボーイングB-47ストラトジェットの後継機として開発された。初飛行は1952年。最後のH堅では全備重量は最大220トンで、当時では世界最大の航空機であった(もちろんジャンボよりは小さいが)。爆撃機であり、後退翼ターボジェットエンジン8発を有す。愛称は「ストラトフォートレス」(「成層圏の要塞」。B-17「フライング・フォートレス」、B-29「スーパーフォートレス」を踏まえているらしい)。

  • 初期型 は 13 機。
  • うち 3 機はエンジンを換装してA型と呼ばれた。
  • 重量を増したB型は1955年初飛行し53機製造。
  • C型は主翼釣り下げ型の増槽の容量を増したもので、1955年初飛行し35機製造。
  • D型は1956年初飛行、175機製造。
  • その装備をわずかに簡素化したE型は100機製造。
  • エンジン推力を増したF型は1958年初飛行。88機。
  • 主翼を五トンばかり軽量化して燃料と航続距離を伸ばした G型は1958年初飛行。193機。このG型から空対地ミサイルを搭載。
  • エンジンをそれまでのJ57-P-43-W からTF33-P-1 に換装し、離着陸時に噴射する水五トンを節約し、尾部に一門の20ミリ六連装備バルカン砲を積んだH型は102機。1960年初飛行。

核兵器の搭載が可能であり、機体内以外にハウンドドッグと呼ばれる四メガトンの核弾頭を積んでマッハ2で1000km飛行する。
防御火器は尾部銃座を除き廃止された。空中給油をすることにより長大な航続力と長時間飛行が可能となった。高度12000mで1000km以上飛行可能(マッハ0.95)。
おそらく航空史上唯一の「ハンドルがついた飛行機」である。航続力を上げるために誘導抗力を減らす必要があり、そのため主翼の形状比(アスペクト・レシオ)が大きい。そうなると着陸時に横風が吹いているとバンクできない(翼端が地面にひっかかる)ので、横滑りしてコケるのを防止するためランディング・ギアの向きが変えられるようにハンドルがついている。主翼は8発のエンジンを支えているため重みで垂れ下がっており、速度が出るまでは撓んでいるため、離陸時の動画を観ると速度が上がることで翼端が上がってゆくのがよくわかる。

脚注[編集]

関連作品[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 佐貫亦男『ヒコーキの心 ― フライヤー号からエアバスまで』(光人社NF文庫)