トキ

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トキ
分類
動物界
脊椎動物門
鳥綱
ペリカン目
トキ科
亜科トキ亜科
トキ属
名称
学名Nipponia nippon
(Temminck, 1835)
和名トキ (朱鷺)
英名Crested Ibis
Japanese crested ibis
Asian crested ibis
Toki
保全状況

トキとは、ペリカン目トキ科の鳥類である。

生態[編集]

カエルや小魚、昆虫、小動物を食べる。

乱獲によって、湿地から山地に移動したとされている。 水田で採餌をする。

繁殖期には、縄張り内で採餌し、ねぐらを作る。

分類[編集]

トキは、オランダの博物学者であるコンラート・テミンクにより1835年Ibis nipponという学名で新種記載された。

ライヒェンバッハは、1850年にトキをNipponia temminckiとして新種記載されたが、この学名がIbis nipponに吸収された。然し、トキの属はIbisでははないと分かり、属名のNipponiaが復活し、Nipponia nipponとなった。

絶滅[編集]

トキは、日本各地で日常的に見られる鳥であったが、明治時代に羽毛目当ての乱獲により激減。

太平洋戦争中に里山の伐採されて営巣地が無くなり、戦後の開発や農薬により追い打ちをかけた。

1940年代の時点でも隠岐と能登半島、佐渡島に100羽くらいしか残っていなかった。

1952年にトキが特別天然記念物に指定。1960年代には、能登と佐渡に10羽程度生存しているだけになった。

1975年、環境省がトキの保護を始めた。1981年に野生のトキ5羽を全て捕獲し、全て飼育下に置き、その個体たちで繁殖を目指したが、最後の日本産トキである「キン」が2003年10月10日に死亡し、失敗してしまった。

再誘導[編集]

1999年中国よりトキ5羽が贈呈された。

友友ヨウヨウ」「洋洋ヤンヤン」のペアの繁殖が成功。生まれた雛は「優優ユウユウ」と命名された。

2008年、佐渡島にトキ雌雄各5匹が放鳥された。

2009年秋に19羽、2010年秋に13羽が放鳥されている。

トキの放鳥は、同種であり、在来個体が100%絶滅しているため遺伝子撹乱が起きる心配がないという点で問題は無いとされる。

2019年に環境省レッドリストの評価が野生絶滅から絶滅危惧IAに変更された。