有理数

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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有理数(ゆうりすう)とは、0以外の整数aと任意の整数bとを用いてb/aの形に表すことができる数のことである。ここでa=1とすると、b/aは整数になる。つまり、全ての整数は有理数である。全ての有理数は整数、有限小数循環小数のいずれかである。一方、有理数でない実数無理数と呼ばれる。また、実数のほとんど全ては有理数ではない。実数は数え上げ不可能であるのに対し、有理数は数え上げが可能であるためである。有理数は例えば、分子と分母の和の絶対値を利用して、0/1,±1/1,±2/1,±1/2,±3/1,±1/3,±4/1,±3/2,±2/3,±1/4...のようにすれば、漏れなく数え上げていくことが可能である。有理数の範囲では、加減乗除はすべて可能であるが、方程式を解く操作は有理数の範囲内でできるとは限らない。