最低賃金 (日本)
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最低賃金(さいていちんぎん)とは、最低賃金法に基づいて国が賃金の最低限度を定めて、使用者がその最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならない賃金のことである。ここでは日本について説明する。最低賃金とは使用者が労働者に支払う賃金の最低限度額であり、パートやアルバイトを含めた全ての労働者の賃金はこれを下回ってはならない。各都道府県ごとに決定され、全ての労働者とその使用者に適用される「地域別最低賃金」と、特定の産業に従事する労働者とその使用者に適用される「特定最低賃金」の2種類が存在する。両方の最低賃金が当てはまる場合、金額の高いほうが適用されることになる。派遣労働者の場合は、派遣先の事業所に適用されている最低賃金が適用される。
なお、最低賃金は毎年10月頃に改定される。労働時間が深夜時間帯の場合は、通常の労働時間と最低賃金が異なるので注意が必要である。
また、本採用の前に研修あるいは試用期間などといった期間が存在する場合があるが、期間中は本採用時の賃金より低く設定されている場合がある。アルバイトなどの比較的最低賃金に近い時間給が設定されている求人においてもこうした研修・試用期間が存在する場合があるが、その場合でも最低賃金未満とすることは違法とされている。
関連項目[編集]
- ナショナル・ミニマム
- 最低賃金
- 最低賃金法
- 労働基準法
- 労働分配率
- ディーセント・ワーク
- ブラック企業
- リビング・ウェイジ - 必要生計費