支那
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支那(しな)は、現在の中国大陸にある地域の歴史的呼称。歴史用語以外で使用すると差別用語とされているので注意が必要である[1]。現代では東シナ海や支那そばなどの言葉にその名を残している。
支那という言葉は中国を初めて統一して皇帝として即位した始皇帝の秦(shin)に由来しているという。もしくは隋の時代の頃に当時のインド人が中国のことを「シナスタン」あるいは「シナ」と呼んだことが起源であるという。インド人はシナをあくまで「土地」「地域」として呼んでおり、蔑称していたわけではない。アフガニスタンやパキスタンなどの「スタン」が土地や地域を意味するように、中国の土地、地域を意味していた。
支那が本当に差別用語かどうかには様々な議論がある[2]。フランス語で中国は「La Chine」(ラシヌ)、英語では「China」(チャイナ)、ドイツ語では「China」(ヒーナ)、国連では「The People's Republic of China」という。つまり、欧米では「支那」と一般的に呼称されている。
ただ、1912年に清王朝が辛亥革命で倒れた後、新たに誕生した中華民国政府は世界各国に対し、国名を中華民国、あるいは中国と呼ぶように求めているため、中国人が蔑称のように感じている、あるいは感じていた可能性もある。