心の利き手

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心の利き手(こころのききて)とは、心にも人間の利き手のようなものあるというカール・グスタフ・ユングの心理学理論。

概要[編集]

ハサミや包丁や自動改札など、世の中のものの多くが右利き用に作られているため、左利きの人は世の中を生きていく上で不便な思いをすることが多い。同様に、「心の左利き」の人も、多数の「心の右利き」向けの固定概念で、さまざまな生きにくさを感じることが多い。

全人口の約11%が左利きであると言われているように、全人口の約7%は心の左利きといわれている。

「心の左利き」は、アスペルガー症候群とか自閉症スペクトラム症候群などという名前の脳の発達障害とされることが多いが、目の不自由な人は優れた聴覚を持つように、ある特定の分野に優れた才能を示す人が多く、「常識」という名の固定観念にとらわれずに、自分の持つ特異な才能を最大限に発揮したいという天才スペシャリスト型の人たちである。
そのため、「空気が読めない」、「協調性がない」、「他人に思いやりがない」などと、「心の右利き」の人たちから負のレッテルを張られることも多いが、新たな時代の扉を開く発見や発明をする人が多いのも事実である。

このようなタイプの人が存在する理由は、人類がまだ狩猟生活を送っていた時代、リーダーが誤った判断をした場合に自分もそれに従うと死の危険があったので、リーダーに盲目的に従うのではなく、常に自分で考え、判断した者が生き残ってきたからだと考えられている。すなわち、狩猟時代の生き残り人類というわけである。このようなタイプの人が7%いるという事実は、その混合比率が人類の生存や進化にとって最適な比率であるということを示している。

映画「レインマン」では、生まれつき右脳と左脳を結ぶ脳梁がない特異な脳を持つ主人公の奇怪な行動が描かれているが、医学的にみると、このタイプの人は、このように右脳と左脳を結ぶ脳梁が細いことがある。大脳の一部の働きに偏りがある場合もある。アインシュタインの脳は、普通の人の脳よりかなり重かった。

このタイプの人は、組織の中の歯車の一つとして生きるのではなく、個人事業主として生きるのが向いている。例えば、農家、作家、芸術家、音楽家、法律家、研究者などで、官僚や教師、サラリーマン、営業職、客商売などには向いていない。組織のリーダーとなった場合には、独裁型のリーダーとなることが多い。

「心の左利き」は血液型の違いと同様の個性であり、左利きの人に右手で字を書かせて「下手クソだ」と評価するのが筋違いであるように、その人の持つ特異性を理解して発揮させてやることが人事の妙である。 ゲームが左回りに進行する野球では、左打者や左投手は貴重な戦力である。 決して同性愛者などのLGBTを差別するような、少数派に対する差別的な扱いをすべきではない。

心の右利きの人の例[編集]

心の左利きの人の例[編集]