ジャルジャル
ジャルジャルは、後藤淳平(ごとうじゅんぺい)と福徳秀介(ふくとくしゅうすけ[注 1]、愛称はふくちく。)によるお笑いコンビである。所属は吉本興業。
概要[編集]
同期は銀シャリやプラス・マイナスなどがいる。
芸風は主にコント。コント漫才共にレベルが高く、キングオブコントの決勝に4回、M-1グランプリの決勝に4回進出している。キングオブコント2020王者。毎日YouTubeにコントを配信しており、エンペディアには配信動画を一覧として纏めた記事が設けられている。
メンバー[編集]
- 後藤 淳平(ごとう じゅんぺい、1984年3月20日(40歳) - )
- 酒・煙草・ギャンブルを一切嗜まない[1]。吉本で一番酒に弱いと囁かれる程の下戸で[2]、食事前にはビール代わりにカルピス・風呂上がりにはゼリーを食す。ただし、「煙草を吸っている男はカッコえぇ」とも言っており[3]、2010年公開の主演映画『ヒーローショー』や単独ライブのコントの役では喫煙している。
- 田村裕(麒麟)と小・中学校が同じ。当時、田村が住んでいた吹田市にある公園前のマンションに住んでいた。しかし後藤は「小学生当時その公園でよく遊んでいたが、そんな人は見たことがない」と語り、田村はこれに対し「生活時間が違うから」と反論している。
- 中学時代は小学校から始めた卓球の吹田市選抜でエースとして活躍し、プロを目指していたが自分の実力では到底無理だと悟り断念[4]。現在も趣味として行っており[5]、闘争心を掻き立てる物でもあり、baseよしもとの芸人と卓球をしていた時は「やってあげてる立場」の気持ちで行っていた[6]。
- ギャグをいくつか持っている。代表的なものは「りんぐりりんぐりー!」「ヤグリスヤグリス〜」など。
- 猫を飼っている。
- 福徳 秀介(ふくとく しゅうすけ、1983年10月5日(41歳) - )
- 下戸だが後藤よりはまだいくらかは飲めるようで[2]、『めちゃ²イケてるッ!』の「酒豪 No.1は誰だ!? 決定戦SP」(2012年6月9日放送分)では矢部浩之(ナインティナイン)と同時優勝している(またこの時に矢部のツッコミに憧れがある事を吐露している)。
- 大学時代の同じゼミにやない由紀がいた。
- 中学受験に失敗している。
- Twitterをやっているが、「福徳秀介」本人としてではなく、ジャルジャルのとあるコントに出てくるキャラクターとしてTwitterをやっている。1日のツイート回数が非常に多い。ツイート上ではキャラクターになりきっており、福徳とはあくまで別人という設定にしている。Twitterを始めたのは福徳の事を本当に好きなファンの為であり、あまりフォロワーを増やさずにやっていきたかったそうだが、ある時EXITのりんたろー。がフォローした事でフォロワーが増えてしまったらしい。周りの芸人仲間にもTwitterをやっている事は教えていなかったそうだが、バレてきている(2020年3月5日Twitter配信「かまいったーTV」より)。最近はフォロワーが増えてきたら頻繁に名前を変えたりプロフィール画像を変えたりしてフォロワーを減らしている。
- Twitterでは実家の事を「公民館」と称している。
- noteではTwitterと同じく、キャラクターとしてコラムを投稿している。
- 猫アレルギー持ち。
- 歌を歌うのが好きだが上手ではなく、歌唱力が付いてこないと吐露していた。
- 暗証番号など、覚えておかなければならない数字は語呂合わせで覚えている。
- 姉の娘(姪)から「うーしぇ」と呼ばれている。(2018年10月24日、よしもと漫才劇場公演「もっともっとマンゲキ~プリマ旦那の日~」にコンビでゲスト出演した際の福徳のエピソードトークより)
- 昔、かまいたちの山内と、山内が当時好意を寄せていた女性と、その女性の友人の4人で福徳が運転する車でドライブをし、その結果山内が好きだった女性と福徳が交際を始めた。(3月5日配信かまいったーTV、山内のエピソードトークより)
- 細身で筋肉質な体型と、頬骨、頬から顎にかけての縦筋線、他人より張ったエラ、鷲鼻、綺麗な歯並び(総じて角ばった顔)が特徴的な、力強い顔立ちをしている。頬骨やエラが張っている事を自身のイジりポイントとしていて、他の芸人からいじってほしいらしいがあまりいじられておらず、自分でいじっている。
- 学生時代、部活動中に鎖骨を2回折った事があり、手術を経験している。その為、首から肩までの幅が左右で違う。
- 肌が弱く、肌には気を使っている。お腹も弱い為、年中 腹巻きを着用している。(2017年4月19日放送 関ジャニ∞のジャニ勉(ゲスト出演)より)
- コントなどで女装をする機会が多い。自分でメイクをしたりフェイクピアスを着けたりしている。
- 武井壮と仲が良く、2012年に番組で共演した事をきっかけに食事に行ったり遊びに行っている[7]。
来歴[編集]
出会いは同じ高校のラグビー部。当初はほとんど話さなかったが、福徳が練習中に鎖骨を骨折し、一番暇そうだった後藤が病院に付き添うことになった(これを機に急速に2人は仲良くなる)。休み時間になれば保健室へ直行して2人だけで喋っていたり保健室の先生を笑わせることが楽しみとなっていた[8]。携帯のメールや紙で笑わし合いをしていく内に漫才の台本が出来上がりどちらが面白いか競うよりになるも、共に部活で忙しくテレビをほとんど見ておらず、お笑いで唯一ハマったのがふかわりょうの一言ネタ本で(後藤は幼少から嘉門達夫が好きで家族ぐるみで触れており、共にお笑い番組は『吉本新喜劇』は好きだったが他の当時流行っていた番組含めそこまでハマらず内容の意味も理解していなかった[9])。ダウンタウン台頭以降のお笑い芸人の中では珍しくダウンタウンの影響を受けていないコンビであり、『ダウンタウンのごっつええ感じ』についても「小学生の時に見ていたが当時は意味が分からなかった」と述懐している[10]。
2015年11月、レスリー・キー撮影のヌード写真集『SUPER JARU JARU』を発売。同年春に発売予定だったが、福徳の肛門のシワが写っており、印刷し直したため発売が半年後ろ倒しとなった。元々はイベントのポスター撮りだけだったのが、レスリーに初対面の撮影当日かなり気に入られてしまい、撮られながら「ではちょっと脱いでいきましょうか?」等と誘導されてどんどん脱がされお互いの股間を握り合ったりディープキスをしている写真などを8000枚ぐらい撮られてしまい、レスリーが「これ写真集にしよう!」と言い出したのが発売の経緯である[9]。後藤は発売記念イベントで「(パンツを)はいてませんし肛門を見せているので、安心できません」と語り、福徳も「レスリーさんにチンコを触られた」と告白した[11]。
エピソード[編集]
- 若手の頃に嘘をついていたのは、取材を受ける際、取材元の企業は違えど毎回同じような質問をされ、毎回真面目に答えて本当の事を話すと「全ての記事が同じ内容になってしまうのでは」と懸念した上でついた嘘だった。嘘をつきすぎて当時ありもしない噂がたってしまっていたらしい。
- 2人とも飄々としている印象とは裏腹に、根は大人しく人付き合いが苦手な性格で、学生時代はお互い以外の友人はほとんどいなかったという。2014年11月13日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」で先生として出演した際、オードリーの若林と自身を比較し、若林は「いじりやすい人見知り」、ジャルジャル自身は「いじりにくい人見知り」と例えている。芸人らしくない品格や育ちの良さや、大人しく他の芸人とあまり群れない性格[12][13]や振る舞い、ネタの内容・外見などの印象から「尖っている」「周りをバカにしている」「プライドが高そう」というイメージを持たれる事が多い[14]。先輩芸人のケンドーコバヤシには「コンビ揃ってこんなに無機質な奴らも珍しい。後藤なんかこの目の前にある器より人間味ないで」と[15]、福徳は東野幸治や徳井健太(平成ノブシコブシ)に「ロボットみたい」と言われている。[13] 読売テレビで2019年1月20日に放送された「漫才Lovers」で密着取材を受けた際、福徳がカレーを食べている場面があり、MCを務めている千鳥のノブに「食べてるー!」と珍しがられたり、驚かれたりするほどで、同番組内でノブにも「機械みたい」と言われていた。
- 「ロボットみたい」などと言われている福徳だが、M‐1グランプリ2017で決勝に進出し、ファーストラウンドでは10番手(トリ)で「変な校内放送」という漫才を披露し敗退してしまった際、福徳はとても悔しがり、人間味溢れる姿を見せた。その姿に、昔から福徳を知る芸人仲間達は心を打たれたようだった。同年のM-1グランプリ後のGYAO!で配信されたファイナリストインタビューや打ち上げでも福徳は泣いていた。
- M-1グランプリ決勝初出場となった2010年にはコントの時と同じく服装は黒Tシャツとベージュのパンツで出場。この時はまだ漫才衣装のスーツを持っていなかった。ファーストラウンド2番手で「コンビニの店員」という少々尖ったネタを披露し、審査員からは「これを漫才と取っていいのか」と疑問が出ていた。
- M-1グランプリ2017で披露した「変な校内放送」は「ジャルジャルの変な校内放送ゲーム」としてスマホアプリになっている。
- ネタを作る時は作家は入れず完全に2人だけで作っており、題名のみネタ帳に書き溜めているが、台本は作らず全て頭と体で覚えている(書いて覚えようとしても全然頭に入らないらしい)。思い付いたネタ案を即興で試してウケそうな物を見繕ってから本ネタへ仕上げていく[10]。修学旅行の夜や秘密基地でのノリで作っているという。最近は「不思議なもので練習し過ぎると面白くなくなる」からと練習よりネタ作りに時間を費やしている[16](実際に「練習量が凄い」と評された2017年のM-1グランプリのネタ「変な校内放送」も練習は舞台上以外ではほとんどせず、その場の流れで遊びながら本番に挑んでいた[17])。
- ネタ中に出てくる名前は、2人の学生時代の同級生、後輩などの名前から借りられていることが多い。
- ネタ作りへの姿勢・情熱とは裏腹に、「方法が分からない」からと仕事の管轄・企画・イメージ戦略には一切関与せず、全てスタッフに任せきりである[9]。
- 松本人志は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(2012年2月26日放送分)で「最近面白いと思う若手芸人は?」という質問に「ネタはジャルジャル。トークはまだちょっとわからない。」[18]、第13回(2017年)のM-1グランプリでも大会終了後の『ワイドナショー』(2017年12月10日放送分)にて「1番面白いと思ったのはジャルジャル」「(ネタが)あんなに良かったのになぜアカンかったかと言えば、ちょっと(お客さんや審査員を)感心させてしまった」と発言している[19]。
- アメトーーク!(テレビ朝日)には2012年4月12日の「ラグビー芸人」の回で初出演したが、ほぼ全く喋れず司会の雨上がり決死隊を困らせる等して[14]、以後「オシャレって何なの芸人」に後藤が出演した以外は呼ばれていなかった。毎年出演する「もっとやれるハズだったのに… 年末反省会」の2015年に呼ばれてからは出演が少し増えている。
M-1グランプリでの戦績 [編集]
- M-1グランプリ2002は1回戦敗退。NSC時代の出場。
- M-1グランプリ2003、M-1グランプリ2004、M-1グランプリ2005では3回戦敗退。
- M-1グランプリ2006、M-1グランプリ2007、M-1グランプリ2008、M-1グランプリ2009、M-1グランプリ2016では準決勝敗退。
2010年 [編集]
2015年[編集]
- 決勝は1stラウンドは834点 (900点満点) で1位。会話に文法などがおかしい部分を入れ、それに対してツッコむという特殊なネタを披露。最終決戦では同じパターンのネタを披露し、哲夫 (笑い飯) からしか票が入らず、3位に終わる。
- 1stラウンドでは岩尾望 (フットボールアワー) 、徳井義実 (チュートリアル) 、富澤たけし (サンドウィッチマン) 、石田明 (NON STYLE) 、佐藤哲夫 (パンクブーブー) 、哲夫 (笑い飯) がその日の自身の最も高い得点をつけている。
2017年[編集]
2018年 [編集]
- この年はラストチャンスであった。
- 決勝は「国名分けっこ」というネタを披露し、645点 (3位) で1stラウンド通過。立川志らくは自身の最高得点である99点をつける。
- 最終決戦では1票も入らず3位に終わる。
キングオブコント[編集]
- 2008年・2011年〜2018年は準決勝敗退。
- 2009年は8位 (最下位) 。
- 2010年は4位。
- 2019年は3位。
- 2020年、優勝!
- 全13回、全て準決勝に進出しているのはジャルジャルのみ。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- 注釈
- 出典
- ↑ チャラ男番長「お笑い界のビートルズになりたい」【M-1直前インタビュー2】(2/2) | NewsWalker
- ↑ a b フジテレビ『めちゃ²イケてるッ!』 2012年6月9日放送分より
- ↑ 天竺鼠 瀬下Twitter2010年4月15日のツイートより
- ↑ TBSラジオのラジオ番組『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』 2018年2月9日放送分より
- ↑ チャラ男番長 | bayfm78
- ↑ YES-fmのラジオ番組『ジャルジャルのオンスト』 2007年10月30日放送分より
- ↑ 日本テレビ『誰だって波瀾爆笑』 2015年1月25日放送分より
- ↑ M-1ニュース詳細│M-1ニュース│M-1グランプリ 公式サイト
- ↑ a b c AbemaTV『エゴサーチTV』 #33 2017年12月8日配信分より
- ↑ a b MBSラジオのラジオ番組『アッパレやってまーす!』 2015年1月13日放送分より
- ↑ ジャルジャルがヌード撮影でアブナイ関係に!?東スポweb2015年11月13日
- ↑ 2016年3月21日放送のニッポン放送のラジオ番組『ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン』
- ↑ a b 公式携帯向け音声コンテンツ『酒と話と徳井と芸人』 #21 2018年2月8日配信分より
- ↑ a b “不器用なジャルジャル 〜テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(2014年11月13日放送) より”. Togetter (2014年11月13日). 2014年11月14日確認。
- ↑ “ジャルジャルはなぜ「人間味がない」のか――ネタ量産コンビの無機質な魅力”. Yahoo!ニュース (2018年3月29日). 2018年3月24日確認。
- ↑ ジャルジャル 後藤淳平・福徳秀介- 2017年10月号PEOPLE|asten[アステン] - 静岡新聞
- ↑ 動画配信サービスGYAO!『M-1ファンクラブ』 #16 2017年12月22日配信より
- ↑ [ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! (2012年2月26日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
- ↑ 松本人志、和牛を絶賛「あんまり見たことない。すげぇなと思った」 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)