山中隆次

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山中 隆次(やまなか たかじ、1927年1月25日[1] - 2005年2月12日[2])は、社会思想史家、経済学史家。元・中央大学商学部教授。

1952年東京商科大学[2]。1956年4月和歌山大学経済学部助手、1959年3月講師[1]、のち助教授[3]。1973年4月より中央大学商学部に勤務[1]。1976年6月に学位論文「初期マルクスの思想形成」で一橋大学より社会学博士を取得。1997年3月中央大学を定年退職[1]、名誉教授[2]。初期マルクス研究の第一人者で、マルクスのパリ手稿(『経済学・哲学草稿』と「ミル評註」)の翻訳などの業績がある。ゼミの指導学生に北政巳(経済学者)がいる[4]

著書[編集]

  • 『初期マルクスの思想形成』(新評論、1972年)
  • 『マルクス資本論入門』(鶴田満彦、吉原泰助、二瓶剛男共著、有斐閣[有斐閣新書]、1976年)
  • 『社会科学小辞典』(古賀英三郎共編集、春秋社、1980年)
  • 『市民的世界の思想圏――古典派経済学の再検討』(宮崎犀一共編、新評論、1982年)
  • 『社会思想史講義』(中村恒矩、藤田勝次郎共編、新評論、1985年)

訳書[編集]

  • マルクス『賃労働と資本』(宮本義男共訳、角川書店[角川文庫]、1963年/岩波書店岩波文庫)、1969年)
  • モーゼス・ヘス『初期社会主義論集』(畑孝一共訳、未來社、1970年)
  • カール・マルクス『マルクス パリ手稿――経済学・哲学・社会主義』(御茶の水書房、2005年)

出典[編集]

  1. a b c d 「山中隆次教授略歴・著作目録 (山中隆次教授古稀記念論文集)」『商学論纂』38巻5号、1997年
  2. a b c マルクスパリ手稿 / マルクス,カール【著】〈Marx,Karl〉/山中 隆次【訳】 紀伊國屋書店ウェブストア
  3. 坂上弘幸編『一橋人脈譜』学風書院、1969年
  4. 北政巳『スコットランドと近代日本――グラスゴウ大学の「東洋のイギリス」創出への貢献』丸善プラネット、2001年