屋形船
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屋形船(やかたぶね)とは、舟遊びのことである。
日本の記録では平安時代に貴族などが川や池に船を浮かべて楽しんだというのが最古と見られている。一般にまで広まったのは江戸時代と見られるが、金がかかる遊びであることから豪商や大名などを中心とした一部の富裕層に限定されていたようである。またこの頃から、大型船で遊覧するようになっていたようである。ただ、庶民にはまだ乗船できるものではなかったが、江戸っ子など一部は屋根船と称する小船を浮かべて遊覧を楽しんだとされている。そうした船を船宿や料理屋が所有し、庶民にも粋な遊びとして楽しむことができるように、現代の屋形船に継承されたのだという。昭和の戦後における高度経済成長期に、公害問題から水質汚染などの影響で一時期衰退したが、1980年代に河川の影響が改善され、さらにバブル経済期に豪華な遊びとして再認識されて復活した。