富田八幡宮(とだはちまんぐう)は、島根県安来市広瀬町に存在する八幡宮である。
社伝では古代の欽明天皇の31年(西暦569年)の創建で、元は月山にあったが、月山富田城の築城により現在の地に移されたという。しかし月山富田城の鎮守、祈願所として出雲を支配した尼子氏、毛利氏、越前松平氏など歴代の支配者に厚く崇敬された。現在の社殿は江戸時代後期の寛政7年(1795年)、越前松平氏の時代によるもので、島根県の文化財に指定されている。なお、社殿にある天文2年(1533年)の銘のある能面2面も島根県指定の文化財となっている。祭神は誉田別尊、神功皇后、仁徳天皇である。