子嶋寺
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子嶋寺(こじまでら)は、奈良県高市郡高取町観覚寺にある高野山真言宗の寺院。山号は報恩山。
概要[編集]
子島寺とも書かれる。寺伝によると、奈良時代の天平宝字4年(760年)、孝謙天皇の勅願により玄昉の法弟である報恩が創建した。しかしその後衰退し、永観年間(983年から985年)に興福寺から子嶋流の開祖である真興が寺を訪れて中興したという。
子嶋曼荼羅の名で有名な寺宝の紺綾地金銀泥絵両界曼荼羅図二幅は、真興が一条天皇の病気平癒祈願の功績により、天皇から下賜されたものといわれる。現在は国宝に指定され、奈良国立博物館に出陳中である。山門は高取城二の門を移築したものである。
なお、寺は当初は千寿院観覚寺(かんがくじ)と言われていたが、明治36年(1903年)に現在の寺号に改められた。別に南清水寺(みなみきよみずでら)ともいわれる。