妙香寺 (美浦村)
ナビゲーションに移動
検索に移動
妙香寺(みょうこうじ)とは、茨城県稲敷郡美浦村土浦2060に存在する寺院である。宗派は天台宗。山号は瑠璃光山菜樹院。
概要[編集]
美浦村の東部、土浦の台地上にある寺院である。瑠璃光山菜樹院(るりこうざんさいじゅいん)と号し、戦国時代の永禄5年(1562年)に江戸崎不動院の末寺として尊海和尚が開山したと言われている。江戸時代後期の文政9年(1826年)に本堂などが焼失したが、10年後の天保7年(1836年)に再建された。
寺宝の木造薬師如来立像は茨城県の文化財に指定されており、高さ5メートルに近い大きなものである。木彫像としては茨城県最大の仏像と言われており、行基の作によるものと言われていたが、作風などから奈良時代のものとは考えにくく、むしろもっと後代の室町時代の作品と見られている。衣と口唇に朱を残し、左手に薬壺を持っている。もともと、村内の安中の薬師堂に置かれていたものであるが、明治30年(1897年)にここに移安されたといわれている。