大橋夫人

大橋（だいきょう、生没年不詳）は、中国の後漢末期の女性。父は橋公。妹は小橋。孫策の側室。

生涯

妹の小橋と共に美女として知られ、199年１２月に孫策が皖城を落とした際に妹と共に捕虜となり、孫策の妾にさせられた。妹は周瑜の妻にさせられ、この際に孫策は「橋公の娘は美人だが、我々2人を婿にできたのだから幸せだろう」と言った。この直後に妹や同じく皖城で孫策軍の捕虜となった袁術・劉勲の妻子らと共に呉(江蘇省蘇州市)に連行されたうえ、200年４月に孫策が死亡して未亡人となった後の消息は不明。

なお、孫策の子供は１男３女がいるが、彼らの生母に関する記録自体皆無である。

『三国志演義』では橋玄の娘とされ、大喬と書かれている。妹の小喬と共に類稀な美人で「二喬」と称された。曹操は橋玄と旧交があったので、二喬に憧れていたことにされている。

戯曲などでは橋公は喬玄（後漢の太尉・橋玄）と混同され、その娘は大喬、小喬とされている。

参考文献

• 小出文彦 『三国志武将事典』（株式会社新紀元社。2014年12月）