大井藩(おおいはん)とは、江戸時代前期に河内国に短期間存在した藩である。藩主家は譜代大名の渡辺氏。藩庁は大井陣屋。現在の大阪府藤井寺市に存在した。
江戸幕府の旗本で武蔵国比企郡に3500石余を知行していた渡辺吉綱は、寛文元年(1661年)11月に大坂定番に任命された際、河内国志紀郡・古市郡・丹北郡、和泉国大鳥郡・泉郡の内に1万石の所領を新たに与えられて大名に昇格し、河内国大井に陣屋を置いたので大井藩が立藩した。
しかし程なく武蔵国野本に藩庁を移したことから野本藩主となり、大井藩はごく短期間で廃藩となり、大井陣屋も廃された。
譜代 1万3500石