多福寺 (三芳町)
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多福寺(たふくじ)とは、埼玉県入間郡三芳町大字上富1542に存在する寺院である。宗派は臨済宗妙心寺派。山号は三富山。
概要[編集]
三芳町の南西部の上富地区にある寺院である。江戸時代中期の元禄9年(1696年)、徳川綱吉に仕えて権勢を振るった側用人の柳沢吉保が三富新田を開いた際、そこに入植した241戸の農家の菩提寺として創建された寺院と言われている。洞天という人物が開山となり、境内は武蔵野の雑木林に包まれていたという。
山門は江戸時代に、本堂は明治時代中期の再建である。深堀りの古井戸は当時の遺構と言われている。この寺にある銅鐘は、開基の際に寄進されたものと言われ、開拓に当たった曾根権太夫と洞天による開拓並びに寺院建立の由来が刻まれている。大きさは総高が190センチ、口径が101センチ、作者は江戸の椎名伊予守とされており、埼玉県の文化財に指定されており、国認定の重要美術品でもある。