仙台 - 古川線 (ジェイアールバス東北)
仙台 - 古川線(せんだい・ふるかわせん)は、宮城県仙台市と同県大崎市古川を結ぶジェイアールバス東北が運行する高速バス路線である。仙台 - 古川線とは一般的に表記される路線名だが、社内における路線名称は東北高速古川線となる。
運行経路[編集]
仙台駅前(西口バスプール1番) - 電力ビル前 - (仙台西道路) - (仙台宮城IC) - (東北自動車道) - (古川IC) - 石名坂 - 水道事業所前 - 上古川 - 古川警察署前 - 古川十日町 - 古川台町 - 古川駅前 - 営業所前(大崎タイムス前、一部便のみ)
- ※仙台市内のみ、または大崎市内のみの利用は不可。
- ※プロ野球開催時には、仙台行の一部に限り宮城球場まで延長運転される。 宮城球場 - 仙台駅前のルートについては複数あり、時刻や道路状況によって変化する。
車両[編集]
JRバス東北の高速用車両(トイレなし)は、55人乗り(補助席込み)が標準であるが、この路線は乗客数が多いことと、乗車時間が比較的短時間(1時間以内)であることから、乗車定員の多い60人乗り(補助席込み)の車両が使われることが多い(古川営業所所属の車両の大半)。
なお、東日本急行の各線や仙台 - 山形線(宮城交通・山交バス)でも同様の理由から、最近の導入車は60人乗りが主体である。
運行回数[編集]
JRバス東北が単独で運行する高速バスとしては、最大の運行本数である。
- 平日1日31往復、土日祝日1日25往復。
運賃[編集]
※2013年12月20日現在。
- 大人片道1,000円(小児500円)、回数券は5枚綴り4,000円(1枚あたり800円)。
- 通勤通学客の利用が多いが、現在のところ定期券は設定されていない(ミヤコーバスの仙台 - 古川線は定期券が設定されている)。
- 2013年12月20日に現在の運賃に改定されるまでの運賃は大人片道1,270円(小児640円)であった。これは古川線(一般路線、2004年4月廃止)の運賃賃率を踏襲していたためである。
- また、回数券は4枚綴り3,000円(1枚あたり750円)で発売していた(ジェイアールバス東北の現行の回数券の金額はホームページ上などでは明らかにされていないが、ミヤコーバス側は、2016年現在、4枚で3200円となっており、1枚あたり100円の値引きとなっている)。当時は、この施策が当路線の成功に繋がった。
利用状況[編集]
平日朝夕は通勤、ビジネス利用が見られる。昼間は仙台市内への買い物客や通院客が多い。休日はほぼ仙台市内への買い物客である。他に仙台でしか行えない所用(行政手続き・金融手続き・イベント参加・観劇等)客の利用も多い。宮城球場でのプロ野球公式戦開催の際は、球場まで延長運転され、野球観戦の客にも利用される。仙台から他の交通機関への乗り換え客もいる。
古川からは東北新幹線が14分で直接仙台と結んでいるものの、在来線利用だと小牛田で乗り換えが必要(陸羽東線→東北本線)。当路線の開業で、速さでは新幹線・安さと乗り換えの無さで高速バス、という選択肢を市民に提供する形となった。
2008年12月26日には、開業以来の乗客数が300万人を記録した(100万人は2003年1月、200万人は2006年8月)[2]。
歴史[編集]
- 1999年(平成11年)7月27日 - 運行開始(1日6往復)。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)12月1日 - 平日17往復、土休日16往復に増便。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)4月1日 - 平日20往復に増便(土休日は変わらず)。
- 2004年(平成16年)12月1日 - 平日24往復、土休日18往復に増便。
- 2005年(平成17年)
- 4月15日 - 平日26往復、土休日21往復に増便。野球開催日のみ古川発の一部便がフルキャストスタジアム宮城(当時)まで延長。
- 12月1日 - 平日27往復、土休日22往復に増便。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)4月1日 - 平日31往復、土休日25往復に増便。
- 2013年(平成25年)12月20日 - 運賃改定[4]。
前史[編集]
本バス路線のルーツは、国道4号線経由で運行されていた国鉄バス古川線である。1970年代後半には急行便も運行されたが、東北道経由便が増えるにつれ、地道を経由するバスは減少を続け、2004年の吉岡(大和町)~古川間を最後に国道4号線経由便から撤退した。
その他[編集]
運行担当は古川営業所が大半だが、朝夕を中心に秋田支店(ドリーム秋田・横浜号~仙秋号の間合い)や盛岡支店の乗務員が担当する便がある。また朝の一部便に盛岡支店の車両を使用する便もある(かつては仙台支店の車両が使用されていた)。