収斂進化
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収斂進化(しゅうれんしんか)とは、全く接点のない別系統の生物が、似たような環境(ニッチ)で進化した結果、同じような能力を獲得する進化現象のひとつである。
収斂進化した生物(同士)の一覧[編集]
- オケラ(昆虫)とモグラ(哺乳類)
- どちらも地中が生活の場で、土を掘ることに特化したほぼ同じ形の爪を持っている。
- イルカ(哺乳類)とサメ(魚類)と魚竜(爬虫類)
- どちらも水中生物で、高速遊泳に特化したほぼ同じ位置・形状の尾びれ、胸びれを持っている。
- アナグマ(イタチ科)とタヌキ(イヌ科)とアライグマ(アライグマ科)とハクビシン(ジャコウネコ科)
- 全て樹上生活する(していた)夜行性動物であり、体毛保護色、耳の形状、顔つき、指、爪の形状などを初めとして全体的に見た目が似ている。
- ヤマアラシ(ヤマアラシ科)とアメリカヤマアラシ(アメリカヤマアラシ科)
- 同じネズミ目のネズミではあるが、ユーラシア大陸およびアフリカ大陸に生息するヤマアラシと南北アメリカ大陸に生息するアメリカヤマアラシは全くの別種であり、同じネズミ目から収斂進化により似たような剛毛の体毛を持つに至ったことが判明している。
- アルマジロ(アルマジロ科)とセンザンコウ(センザンコウ科)
- 双方とも全身を松ぼっくり状の角質の鱗に覆われており、これは双方とも体毛が変化したもの。アルマジロが南北アメリカ大陸生息でアリクイなどと同じ異節上目、センザンコウはインドから東南アジアに生息しネコ目、ウマ目の近縁であり、それぞれ単独種。
- 鰭脚類と海牛目
- 哺乳類が水棲となる過程で別れたもので、前者鰭脚類はアザラシ、オットセイ、アシカ、セイウチ、後者海牛目はジュゴン、マナティーなどだが「巨大で脂肪の多い体躯、両足が一体化した一本の大きな尾びれと両腕が変化した2本の胸びれを持ち、丸っこい頭で海中には息を止めて潜る」という部分が同じ。