十勝岳

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十勝岳(とかちだけ)は、北海道中央部、新得町十勝総合振興局)と美瑛町上富良野町上川総合振興局)の境界上にある火山

全体が大雪山国立公園に属しており、冬季は裾野がスキー場として知られる山でもあり、また美瑛町に所在する北西の山麓には白金温泉が湧いている。上富良野町の吹上温泉から登山路がある。

噴火歴[編集]

1926年(昭和元年)から1928年(昭和3年)まで断続的に発生した大噴火が有名で、1926年5月24日に発生した2回目の大爆発による噴石は火口より2.4kmの硫黄鉱山に1分未満で到達、操業中の作業員25名が死亡、高温の岩屑なだれが融雪型火山泥流(ラハール)となり火口より25kmの富良野原野まで25分で到達し死者119名、負傷者12名、山林・耕地・道路・橋梁・鉄道などに甚大な被害を出した。

また1962年(昭和37年)6月29日にも大噴火を起こし、噴火噴煙12,000メートル上昇、降灰知床半島千島列島に達した。この噴火により山頂の大正火口付近にあった硫黄採掘現場宿舎の作業員5名が死亡、負傷者11名。これは大正火口の産業採掘がその後中止されるきっかけとなった。

1988年(昭和63年)頃にも小規模な噴火を繰り返している。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]