北村実
ナビゲーションに移動
検索に移動
北村 実(きたむら みのる、1933年 - )は、哲学者。早稲田大学名誉教授。専門は哲学・社会思想[1]。
経歴・人物[編集]
東京市四谷区生まれ。1962年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。早稲田大学文学部教授。2004年定年退職[1]、名誉教授。財団法人政治経済研究所理事[2]、日本科学者会議(JSA)代表幹事[3]。のち公益財団法人・政治経済研究所相談役、日本科学者会議参与[1]。
1953年に民主主義科学者協会(民科)の早稲田大学班に入会し、哲学部会で古在由重や松村一人の指導の下、マルクス主義哲学やヘーゲル哲学を学んだ。大学院時代の5年間、松村の自宅でヘーゲル大論理学を講読した[3]。松村一人の弟子を自認している[4]。大学の助手だった1965年に471人の発起人の1人として日本科学者会議(JSA)の創立に参加した。70年代半ば頃からJSAの活動に本格的に取り組み、事務局長を務めたり、JSAの代表として世界科学者連盟に出向いたりした[3]。
東京唯物論研究会(東京唯研)会員。湯川和夫、寺沢恒信、小牧治の後を継いで、芝田進午、秋間実とともに東京唯研を指導した。70年代前半頃からマルクス・レーニン主義に対する疑問を募らせ、70年代後半にはマルクス・レーニン主義の克服を自由論を主題とした論文で主張した。実践的唯物論に賛成している[5]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『哲学と人間』(白石書店、1984年)
- 『価値論の視座』(文理閣、1999年)
- 『事実と価値』(本の泉社、2017年)
共著[編集]
- 『日本の思想 下』(荒木繁他著、新日本出版社[新日本選書]、1980年/新日本出版社、2001年)
編著[編集]
- 『田中王堂著作集(前6巻)』(編、田中王堂著、学術出版会[学術著作集ライブラリー]、発売:日本図書センター、2010年)
監訳[編集]
- H. バウムガルトナー編、伊坂青司、長島隆、高山守、松山壽一、北澤恒人訳『シェリング哲学入門』(早稲田大学出版部、1997年)