湯川和夫

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湯川 和夫(ゆかわ やすお、1915年6月29日[1] - ?)は、哲学者、社会思想史家。法政大学名誉教授。

経歴・人物[編集]

大阪府生まれ[2]。1936年成城高等学校(文科乙類)卒業。1940年東京帝国大学文学部哲学科卒業。1943年東京帝国大学大学院退学。日本大学農学部予科専任講師。1945年日本大学農学部嘱託兼予科講師。1949年二松学舎大学助教授(1950年まで)、中央労働学園大学講師。1951年中央労働学園大学助教授、法政大学助教授。1956年法政大学教授。1964年法政大学社会学部長・評議員(1966年まで)。1966年法政大学常務理事・評議員(1968年まで)。1977年法政大学大学院委員会議長・評議員(1979年まで)。1986年法政大学定年退職、名誉教授[1]

民主主義科学者協会(民科)と日本共産党の哲学部会で活動していた[3]東京唯物論研究会(東京唯研)の中心メンバー[4]。1978~1980年唯物論研究協会(全国唯研)初代委員長[5]。1960年の6・15事件の際、警視庁第五機動隊の隊員に警棒で殴られて一時意識不明に陥り、医師に「頭頂部挫創、顔面挫創、全身打撲」「脳震盪症」と診断された[6]。6・15事件に参加した教授団の内、湯川ら32人は警視総監や現場に出動した警官隊を殺人未遂、傷害、職権乱用致傷罪などで東京地検に告訴したが[7]、不起訴処分に終わった。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『社会思想史』(青木書店[現代哲学全書]、1959年)
  • 『民主主義と現代』(青木書店[青木現代叢書]、1976年)
  • 『個人・人民・人間――民主主義と自由』(青木書店[青木現代叢書]、1977年)
  • 『やっさんの井戸端会議――働く女性と民主主義』(晩聲社[ヤゲンブラ選書]、1979年)

編著[編集]

  • 『講座マルクス主義哲学(全3巻)』(古在由重、森宏一、今沢恒信、島田豊、秋間実、芝田進午共編集委員、青木書店、1969年)

訳書[編集]

  • モーリス・コーンフォース『マルクス主義と分析哲学』(湯川新共訳、法政大学出版局[りぶらりあ選書]、1972年)

出典[編集]

  1. a b 「湯川和夫教授略年譜」『社會勞働研究』第33巻第3・4号、1987年
  2. 『かながわ : データブック 1991』神奈川新聞社、1991年、943頁
  3. 山田宗睦『市民選挙の実験――ヨコハマ燃ゆ』三一書房、1979年、14頁
  4. 中村行秀北村実島崎隆平子友長【座談会】唯物論研究と東京唯物論研究会の歴史(後編)PDF」東京唯物論研究会編『唯物論』第82号、2008年12月
  5. 役員および歴代委員長 唯物論研究協会
  6. 湯川和夫『やっさんの井戸端会議――働く女性と民主主義』晩聲社、1979年、87頁
  7. 渡辺治監修『ドキュメント日米安保 4 1960年7月~1969年』大空社、1996年、29頁