加藤智大

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加藤 智大(かとう ともひろ、1982年9月28日 - 2022年7月26日)は、秋葉原通り魔事件の犯人である。また、日本国の歴史上、死刑執行によって刑死した最後の人物である。

人物[編集]

  • 青森県出身。青森県立青森高等学校中日本自動車短期大学自動車工学科卒業。
  • 短大卒業後、警備員、運送業、自動車工場派遣社員など。
  • 2014年、実弟(享年28)が自殺した。
  • 2022年、死刑が執行された。満39歳没。COVID-19パンデミックの発生した2020年以来執行数が減少し制度自体が有名無実化している日本国内において最後の死刑が執行されたケースとなった。

死刑制度が有名無実化している中で、加藤の執行は2021年の北新地ビル放火殺人事件が起こった直後の執行のケースと共に、例外的な執行となった。安倍晋三銃撃事件が発生して19日目、即ち1カ月以内というタイミングでのタイミングであったため、北新地ビル放火殺人事件の直後の執行と共に何か大きな事件をきっかけにした執行ともとれる。実際に銃撃事件と死刑執行の関連を指摘する記事や、安倍晋三銃撃事件の犯人が加藤と同一世代であったことから今回の死刑執行はロスジェネ世代への牽制なのではないかなどと書いた記事も出されている[1]

加藤の死刑執行後も、相変わらず日本においての死刑の執行は皆無であり、韓国と同じく制度自体が有名無実化しているのが現状である。故に加藤智大は事実上、日本において死刑を執行された最後の人物となっている。

このように現在の日本は、死刑が確定しても執行は皆無で、終身刑と言った方が現状に即していることになる。執行待ちの死刑囚が100名以上いる中、被害者・遺族からの執行が遅すぎるという批判の声もしばしば聞かれる。

親からの暴力[編集]

両親により、青森県の寒い雪の中を下着姿で何時間も家の外に締め出す、恋愛を禁止される、将来の夢を全て否定されるなどの異常な体罰、虐待、監禁行為等を受けていた。これらが犯行に影響したことが指摘されている。テレビでは母親の虐待に関する近隣住民の証言が取り上げられていた。

なおウィキペディア日本語版の記事では、加藤の受けた虐待については詳しく語られていない。

著書[編集]

  • 『解』 批評社、2012年7月19日発売。
  • 『解+ 秋葉原無差別殺傷事件の意味とそこから見えてくる真の事件対策』 批評社、2013年4月13日発売。
  • 『東拘永夜抄』 批評社、2014年1月18日発売。
  • 『殺人予防』 批評社、2014年8月20日発売。

関連項目[編集]