八代日記
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八代日記(やつしろにっき)とは、戦国時代の肥後国に関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は不明だが、肥後国の戦国大名・相良氏の家臣・的場内蔵助の日記を素材にして成立したものと見られている。成立年代は江戸時代前期の元和6年(1620年)とされる。
別称は「御当家八代郡御城日記」(ごとうけやつしろぐんごじょうにっき)。
内容[編集]
肥後国南部の球磨地方(人吉城)を本拠としていた相良氏が、八代に進出していた頃の記録で、戦国時代の文明16年(1484年)から永禄9年(1566年)までの83年間の事績を記録している。なお、日記と称しているが、その日々を記したものではなく、対象の時代の後、一定の年月を経て記録したもの、つまりある程度の編纂を加えた日記である。
なお、相良氏のことだけでなく、大友氏の二階崩れの変、大内氏の大寧寺の変、肥前国の有馬氏の動向など、肥後国周辺で起きた事績なども記録されている。また、相良氏が中国の明と貿易や交流をしていた記録が10件ほどあり、貴重な記録と見られている。