八丁湖
八丁湖(はっちょうこ)とは、埼玉県比企郡吉見町の吉見丘陵にある湖である。
別名「猫の湖」と呼ばれる。
バードウォッチングと紅葉と肝だめしでも有名である。
概要[編集]
大正時代に小川をせき止めて造られた周囲1.6km程の人造湖である。面積は約52,000m2。周囲には遊歩道があり、歩いて一周することができる。
堤防から半周した辺りは完全に山林に囲まれていて、山奥に迷い込んだような雰囲気である。更に半周して堤防の辺りに戻って田園風景が見えたときには、山奥から人里に生還した気分である。
遊歩道の途中には、黒岩横穴墓群(十六穴)という古墳時代の遺跡がある。
冬には多数の鴨が飛来する(10月下旬から3月上旬)。以前は白鳥も見られた。 魚釣りは禁止されている。
4月は花見、11月は紅葉の名所である。
ニュース[編集]
2024年12月18日。数日前からコオリガモが目撃されており、それを見るために多数の野鳥愛好家が訪れている。駐車場には県外ナンバーの車が目立つ。
猫の湖[編集]
八丁湖周辺には野良猫が多い。八丁湖を訪れる人からエサを貰えるので野良猫の楽園となっている。
猫の遺棄を助長したくはないが、八丁湖ならば捨てられた猫が幸せに生きていける可能性、誰かに拾ってもらえる可能性、ともに高い。車に轢かれる可能性も低い。やむを得ず八丁湖に猫を捨てるならば、ある程度、成長してから、山に迷い混む可能性の低い大きな看板あたりか、堤防上の中間あたりに餌を置いて、食べている間に立ち去るのが良いかも知れない。飼っている猫を捨てるのは違法だが、保護した野良猫を安全な八丁湖に移すのならば問題あるまい。
八丁湖の怖い話[編集]
夜は肝試しの名所である。深夜に歩いて一周するのは結構怖い。
風(波)のない日の夜、看板から時計回りに10メートルほど行った遊歩道上から湖面を見ると、白い着物を着た女が湖の中央で腰まで水に浸かって立っているという噂があるが、明かりが水面に映っているに過ぎない。この現象は夏よりも木の葉が落ちてしまう冬の方が良く見られる。
呪文を唱える変なオジサンが、しばしば昼下がりに出没する。
遊歩道の途中に意味不明の怪文書が掲示してある場合がある。誰が掲示したのか?それはお察しください。
それよりも怖い話がある。遊歩道を半周したところに手すり代わりに白いガードレールが取り付けられた短い橋がある。そこにある細い道の先は首切り谷という場所で、戦国時代に捕虜を処刑した場所と言われている。そこが「首切り谷」という場所だということは地元の人もあまり知らないのだという。
駐車場とトイレ等[編集]
「八丁湖」と大きく書かれた看板の前のT字路から下る道の途中の左側に駐車場(未舗装)がある。その先の右カーブの少し先の右側にトイレがある。トイレの反対側にも駐車場(舗装されている)がある。
トイレは十六穴の近くにもあるが、駐車場から数百メートルも歩くようなので、駐車場近くのトイレを使った方が無難である。
堤防の上の道は行き止まりなので堤防の上に車を乗り入れないほうが無難。行き止まりになる少し前に、右側に下りる砂利道があり、その砂利道は農道に繋がっているのだが、最後に大きな段差があり乗用車で通るのは困難である。ただし、ジープや軽トラならば比較的容易に通行できる。この警告を無視すると酷い目に遭う。
八丁湖で見られる動物[編集]
- 野良猫(一年中)大きな看板の辺り。堤防を渡り終った辺り、昔、ボート小屋があった辺り。あずま屋の辺り。十六穴の辺り。看板のT字路から下って行ったトイレの辺り、看板のT字路から坂道を登って行った所にある別のT字路の畑の辺りにも数年前には野良猫がいた。何故か固形のキャットフードは食べない。缶入りのキャットフードは良く食べる。イカ、ネギ類、塩分は猫には毒なので与えない。
- カラス(一年中)何でも良く食べる。
- マガモ、オナガガモ、オオバン、その他の鴨類。稀にオシドリもいる。(冬)パンを良く食べる。なぜか固形のキャットフードやドッグフードを良く食べる。何故かビスケットは食べない。
- カルガモ、カイツブリ(一年中)
- 白鳥(昔は居たらしい)2018年2月4日には、白鳥が目撃されている。毎日八丁湖に散歩に行く人ならば一冬に一回くらい見掛けるかも知れない。
- カワウ(やや減少)
- 小鳥類(多数)
- 犬(飼い主が散歩に連れて来る)
- 鯉(湖中)何でも良く食べる。
- 亀(湖中)パンを良く食べる。
- ザリガニ(左回りで十六穴の先の小川)
- 猿 (近くで猿の目撃情報がある)
- タヌキ(時々出てくる)
- キツネ(滅多に現れない)
- 野うさぎ(滅多に現れない)
- 蛇類(夏)
- 昆虫(夏)
- ミドリシジミ(桟橋近くの湿地帯)
- 人食い熊(いない)
八丁湖の猫について[編集]
固形のキャットフードを八丁湖の猫にやっても殆ど食べない。匂いを嗅いだだけで「いらニャイよ」という態度を取られてしまう。「家の猫は喜んで食べるぞ。こいつら野良猫なのに」と誰もが思う。食べない理由はお察しください。八丁湖の猫がキャットフードを食べないことはカラスが良く知っていて「カラスがキャットフードを食って悪いのカー」と言いながら食べに来る。尚、缶入りのキャットフードならば八丁湖の猫も良く食べる。
塩味やネギ類は猫には毒なので注意。イカも猫には与えない方が良いとされている。
八丁湖のルール[編集]
- 遊歩道に自転車等を乗り入れない。
- ペットはリードをつけ、フンは飼い主が責任を持って後始末する。
- 公園の草木を大切にする。
- ごみは自分で持ち帰る。