今治市連続殺傷事件

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今治市連続殺傷事件(いまばりしれんぞくさっしょうじけん)とは、平成29年(2017年4月から5月にかけて発生した連続殺傷事件である。この事件で女性2人が死亡し、男性1人が重傷を負った。容疑者の女は自殺して書類送検された。

経歴[編集]

  • 4月26日 - 別宮町6丁目の住宅で住人の当時81歳の女性Aが腹部を刃物で刺されて死亡しているのが発見される。
  • 4月28日 - Aの死因が腹部を刺されたことによる失血死と判明する。
  • 5月3日 - 室屋町7丁目の市営住宅で当時92歳の女性Bが胸を刃物で刺されて死亡し、Bの長男で当時71歳の男性Cが背中を刺されて重傷を負う。愛媛県警殺人殺人未遂容疑事件として特別捜査本部を設置する。さらにAの事件について県警が殺人容疑事件として特別捜査本部を設置する。
  • 5月4日 - B母子の事件の参考人として愛媛県警がK(当時37歳)を任意で事情聴取し、自宅を家宅捜査する。Bの死因が胸を刺されたことによる出血性ショックと判明する。
  • 5月5日 - Kが今治市内で死亡していることが見つかる。捜査本部は自殺とみて捜査する。
  • 8月10日 - 捜査本部が殺人と殺人未遂の容疑などで容疑者死亡のままK容疑者を書類送検する。

その他[編集]

K容疑者が自殺した際、遺書には「殺していない」などと書かれていたという。ただし任意採取したKのDNA型とAの住んでいたところの手すりなどで見つかった血痕のDNA型が一致していたり、容疑者の運動靴に付着した血痕のDNA型がBのDNA型と合致していたり、防犯カメラの映像などからKの犯行が濃厚だとされる。容疑者と被害者の間に面識はなくトラブルも確認できず、犯行に使用したとみられる包丁と小型ナイフはKが持参したものと見られている。

ただし参考人として任意で事情を聴き、自宅を家宅捜査しながら逮捕をせずにKの身柄を親族に引き渡して5月5日に自殺されるなど、その捜査が適正だったのかかなり疑問が持たれている。Kが死亡しているため不起訴となって事実上捜査は終結する見通しである。